テレワークや在宅勤務が注目を集めています。しかし、勤務先から「在宅勤務も選択できますよ」と言われても、自宅には仕事をするスペースがないし…という人も多いのではないでしょうか?
ホームオフィス専用の部屋を設けなくても、LDKの一角に作業スペースを確保することができます。在宅勤務のメリットやリフォーム事例を確認してみましょう。
注目されるテレワーク・在宅勤務
「テレワーク」とは、「tele(遠隔)+work(仕事)」を組み合わせた言葉。勤務先から離れた場所での、自由な働き方を意味します。テレワークの代表が、自宅で仕事をする「在宅勤務」です。
働き方の多様化を求める声の高まりから、テレワークを導入する企業は緩やかな増加傾向にあります。総務省の「平成29年通信利用動向調査」によると、2017年のテレワークの導入率は13.9%でした。今後さらに増加すると見られます。
テレワーク・在宅勤務のメリット
テレワークのメリットとしてまず挙げられるものが、通勤時間の短縮です。総務省の「平成 28 年社会生活基本調査」によると、平日の通勤時間(往復)の全国平均は1時間19分、都道府県別で最も長かったのは神奈川県の1時間45分でした。週5日の通勤に往復1時間30分掛かるとすると、年間約360時間を費やしていることに。在宅勤務なら満員電車に揺られる必要がなく、子どものお迎えなどにも柔軟に対応しやすくなります。
※参照:平成30年版 情報通信白書 / 平成28年 社会生活基本調査
在宅勤務を快適にするコツ
いざ在宅勤務を始めようとしたとき、パソコンや資料を広げるスペースはありますか?ダイニングテーブルで作業をすると、食事の時間になったら急いで片付けなければいけません。やはり、落ち着いて作業ができるデスクがあると便利ですよね。書斎専用の部屋を確保するのが難しくても、LDKの一角をデスクスペースにすることが可能です。家族との共有スペースとして、子どものリビング学習の場に活用することもできます。
ホームオフィスのあるLDKレイアウト事例1
キッチンの傍らにデスクスペースを配置した事例です。コンロ周りに耐熱ガラスで囲んでいるため、調理時の油はねを防ぎながら開放感を損ないません。お子さまの学習スペースとして使用する際には、家事をしながら見守ることができます。
ホームオフィスのあるLDKレイアウト事例2
リビングの一角にデスクスペースを設けました。中2階の下のこもったような空間を活かし、開放的でありながら緩やかにゾーニングしています。造作のデスクは、天板が縦格子に掛かるデザインがスタイリッシュ。黒く塗装したタモ材の収納により、デスク周りをすっきりと片付けられます。木目で囲まれた空間が、書斎のように落ち着いた印象です。
ホームオフィスのあるLDKレイアウト事例3
ダイニングに設けたデスクカウンターの事例です。LDK全体は漆喰を塗った白い壁ですが、デスクの正面のみ木目が印象的深い羽目板を貼ることで、視覚的にもゾーニングしています。北欧ヴィンテージ家具が映えるシックな住まいに、調和するスペースです。
ホームオフィスのあるLDKレイアウト事例4
キッチンと小上がりの間にデスクカウンターを設けた事例です。ラフで無骨なインテリアに調和するよう、古材でデスクを造作しました。左側の椅子に座っても、小上がりの段差に座っても、両側からデスクを使用することができます。PC作業にもお子さまのリビング学習にも、家族でフレキシブルに活用できるスペースです。
ホームオフィスのあるLDKレイアウト事例5
リビングの一角に設けたデスクカウンターです。椅子を2つ並べても余裕あるワイドな天板で、ご夫婦で同時に使用することができます。建具や家具に合わせ、優しいブラウンの木材を採用しました。窓から穏やかな光が差し込む、明るい空間です。
ホームオフィスのあるLDKレイアウト事例6
ダイニングの壁面に収納を造作し、一部をデスクスペースとしました。上部に設けたオープン棚に、本や雑貨を収納できます。デスク横には引き出し収納とドッグスペースを設けており、飼い主さんの作業中も愛犬が快適に過ごすことができます。
まとめ
近年注目を集めるテレワークや在宅勤務。LDKの一角にデスクを設ければ、自宅でも落ち着いて作業することができます。リビングをリノベーションするなら、ホームオフィスとしても家族の共用デスクとしても使える、ワークスペースの設置を検討してみてはいかがですか?
ホームオフィスやデスクスペースを設けた施工事例を多数掲載しています。作業スペースを確保したリノベーションで、在宅勤務を快適に。