リノベーションで、とくに大切なのが間取り。
リビングの向き、広さはもちろん、キッチン~洗面室の動線、玄関~WICの距離など、とにかく間取りによって暮らしやすさが100%変わってしまいます。
ついついデザインに心を奪われがちですが、ここではあえてライフスタイルを大きく左右する間取りに注目。5つの事例を見ながら、理想の間取りを考えてみましょう。
〈理想の間取り1〉ムダなスペースをなくして伸びやか
生活動線は間取りの基本。廊下がムダに長かったり、キッチンが奥まっていて使いづらい場合は、リノベーションで見直しましょう。
マンションに多い縦長の形状を活かしたプランです。住まいの中央に大きなWICを設け、それを軸に大きく回遊する動線を設けました。LD~キッチン~サニタリー~寝室~リビングと、ぐるぐる回って片付けながら移動。風通しもアップしています。
図面を見ておわかりのように、居室が廊下を兼ねていることが特徴。ムダな廊下をなくすことも、限られた空間で伸びやかに過ごすためのポイントです。
〈理想の間取り2〉子育てしやすい
子育て中のご夫婦に多いリノベーションのリクエストが、「子どもの見守りやすさ」です。家事をしながら小さなお子さまを見守るのって、なかなか大変ですよね。
こちらの奥さまも、3人のお子さまに囲まれてにぎやかな日々を過ごしています。「毎日、子どもが泥んこになって帰ってくるんですよ」と。そこで玄関~バスルーム~キッチン~ダイニングの動線を設けました。
「ただいま~」と帰ってきたお子さまは、そのままバスルームでシャワーを浴びて、キッチン~ダイニングへ。おやつの時間がはじまります。「ちゃんと拭きなさいよ~」なんて、子どもたちに目を配りやすくなりました。
〈理想の間取り3〉生活感を見せない
「モノを出したくない」という場合は、とにかく収納にこだわりましょう。マンションは、居住スペースを多くするために、収納は最低限なことがほとんどです。暮らしてみて「収納が足りない」と気づく方も少なくありません。リノベーションでは、お持ちのモノをしっかりと把握し、必要な収納量を確保できます。
お子さまが独立したご夫婦は、「生活感のないシンプルな空間」がお好みでした。そこで、ダイニング・キッチンには家電もしまえる大きなカウンター収納を設置。廊下には納戸、さらに寝室にはWICを設けています。通気性に配慮し、WICの壁は一部ルーバーに。
収納量を増やしたことで、格段に整理整頓しやすくなりました。リノベーション後は、ホテルのように”生活感のない暮らし”をキープできているそうです。
〈理想の間取り4〉日常に癒しを
高級ホテルやスポーツジムのスパには、リラクゼーションラウンジがありますね。リラックスした身体をソファの上でゆっくりと休める。ちょっと贅沢な時間です。
そんな空間を自宅につくってしまったのがこちら。1階のテラスに面してコンサバトリーを設けました。
入浴後はお酒を飲みながら、テラスを眺めたり、本を読んだりと静かな時間を過ごす。長椅子に座ったとき、テラスの木に視線が注ぐ高さに窓を開口しています。
〈理想の間取り5〉贅沢なバスタイム
「お風呂が好き」という方は多いと思います。大きくて眺めのよいお風呂では、疲れが吹き飛んでいきそうですね。
もともと和室だったスペースは、丸ごとバスルームに変更。緑ゆたかなロックガーデンを眺めやすいよう、ウッドデッキとの床のレベルをそろえ、内と外の境界線をなくしています。
洗面室とバスルームの間は、FIXガラスで間仕切り。圧倒されるほど伸びやかで、広々としたバスルームが誕生しました。
ロックガーデンにはオリーブ、トリネコ、もみじと、季節ごとにたのしめる草木を植えています。お風呂から、四季のうつりかわりを感じられるようになったそうです。
まとめ
理想の間取りの事例をご紹介しました。
もちろん1人ひとりで価値観が異なるため、『誰にとっても理想だ』という間取りは存在しません。新築マンションの間取りで満足できない方が多いのは、そのためです。
だからこそリノベーションで、自分だけの理想の間取りをつくる。
家族構成やライフスタイルを考慮し、家族にフィットする間取りにできるのが、リノベーションのメリットです。デザイナーと一緒に、妥協せずに100%満足できる間取りを探してみてください。ただし、あなたのこだわりにどこまでもお付き合いしてくれるリノベーション会社を見つけることが大切です。
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建築家リノベーションcraft