「どこかにガラスモザイクを使いたいんです」
リノベーションでそんなリクエストをいただくことがあります。最近ではガラスモザイクをDIYで貼る器用な方も増えていますね。そんな人気のガラスモザイクですが
どんな場所に使うの？
どんな種類があるの？
どんなイメージになるの？
などなど、気になることもたくさんあるのでは。
光をたっぷりと取り込み、ゴージャスににきらめくガラスモザイク。今回は、ガラスモザイクの使い方と魅力をご紹介します。
〈1〉ガラスモザイクとは
〈2〉ガラスモザイクの施工例
ーキッチン
ーバスルーム
ートイレ
ぜひ参考にしてください。
ガラスモザイクとは？
ガラスモザイクとは、ガラスの小さなピースのタイル。さまざまな色合いで壁面に模様を描くことができます。
ガラスモザイクの歴史は古く、発展したのはなんとビザンツ帝国時代（395年～※諸説あり）。暗い教会でも、天国や聖人の絵画をあざやかに、はっきりと見せるため、ガラスモザイクが使われたと言われています。
たとえば、6世紀中頃につくられたイスタンブールのアヤ・ソフィア。神秘的なモスクとしてはあまりにモ有名ですが、なんとこちらにもガラスモザイクが。
わずかな光を逃さずキャッチし、ガラスの色を最大限に輝かせる。そんなガラスモザイクで描かれたうつくしい絵画に、当時の人はどのような夢を見たのでしょうか。
ガラスモザイクの施工例
そんな歴史の深いガラスモザイク。現代の住まいではどのように使われているのでしょうか？
ガラスモザイクは、水まわりに使うケースがほとんどです。
・水ハネをさっと拭き取ることができる
・間接照明で華やかさが生まれる
・狭い面積で表現ができる
こういった理由から、水まわりに使いやすいのだとか。たとえば、キッチンと吊り戸棚の間の壁面。こだわりたいけれど、タイルで表情を出すにはちょっとスペースが足りない。そんなときに、ガラスモザイクが大活躍。水まわりの狭い壁面に、印象的な透明感をつくることができます。日常のちょっとした瞬間に、心がぱっと華やぎそうです。
これから、ガラスモザイクの施工例をご紹介します。
〈1〉キッチンの壁にガラスモザイク
白でまとめた清潔なキッチン。壁には、さわやかにきらめくブルーのガラスモザイクを貼りました。
欠けたり凹んだり、傷があったりとラフなイメージのガラスモザイク。淡い水色、水色、青、深い青。さまざまなブルーのグラデーションが奥行きをつくりだしています。朝の光にもよく映えそうですね。
フレッシュでたのしいキッチンを演出するガラスモザイク。視界に入るたびに、華やかな気分が生まれます。
〈2〉洗面室の壁にガラスモザイク
目の覚めるようなターコイズブルーの壁に、淡いグレーのガラスモザイク。青い海の底にきらめく太陽の光。なんだか別の世界に連れてこられたような、幻想的なうつくしさです。
表面がゆらぐガラスモザイクによって、壁面にゆったりとした動きが。こちらのガラスモザイクはひとつひとつ光の受け止め方が違うため、あちこち光が散らばって、にぎやかなイメージです。ガラスモザイクのみずみずしさが際立ちます。
トルコ石のターコイズブルーと、トルコで栄えたガラスモザイク。相性は言うまでもありませんね。
〈3〉トイレの壁にガラスモザイク
トイレの壁に、落ち着いたブラウンのガラスモザイクを使用しました。あえてシックな色をセレクトし、ホテルのようなくつろぎを演出。
それぞれの模様が異なり、ガラスなのにあたたかいような、優しいような、ほっとさせる表情です。
ライトに照らされたガラスモザイクは、その光をいったん受け止め、やわらかく拡散。落ち着いたインテリアにガラスモザイクを使うだけで、ほどよい華やかさが生まれました。
まとめ
ガラスモザイクの魅力やリノベーション施工例についてご紹介しましたが、いかがでしょうか。
・ガラスモザイクの歴史は1600年
・ガラスモザイクは独特の光を放つ
・ガラスモザイクを使うとゴージャスに
・ガラスモザイクは掃除がしやすい
・ガラスモザイクは水まわりにぴったり
ガラスモザイクはシートになっているため、ちょっと器用な方はDIYでも施工できます。ただし、蛇口まわりや壁の見切りといった半端な部分は、その形状に合わせてカットする必要が。上手くできるかできないかは、その方のレベル次第。「DIYには自信がない」と言う方は、プロに任せてキレイに納めることをおすすめします。
グラデーションや独特の輝き、透明感のあるガラスモザイク。水まわりに取り入れると掃除がしやすいだけでなく、ちょっとゴージャスな気分にしてくれそうです。
