住まいは細部のディティールにまでこだわりたかったというGさん。
リノベーションを前提に考えていたため、初めから新築物件ではなく中古物件を検討していたそう。
渋谷区の閑静なエリアに、1階と2階が階段でつながるメゾネットタイプの中古マンションを購入しました。
イメージしたのは海外のロフトアパートメント。
イギリスで過ごした際、古い住まいに手を加えたヴィンテージとモダンが交差する空間に魅力を感じたそうです。
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場所_ 東京都 渋谷区
家族構成_ 本人
築年数_ 10年
リフォーム面積_ 80㎡
工期_ 3ヶ月
費用_ -万円
黒皮鉄の階段が印象的なLDK
メゾネットの上下フロアを分断するように住まいの中心に位置していた階段は、窓側の吹き抜けに移動しました。
さらに吹き抜けに面した2階の壁を撤去したことで、上下階に開放的なつながりが生まれています。
階段の素材は、この住まいを象徴するような黒皮鉄。
日々の生活のなかで変色したり擦れたりすることで、経年変化を楽しめる無骨な質感が魅力です。
お気に入りの家具が映えるダイニング
キッチンは、壁側からLDK側に向けて対面にしました。
腰壁に使用したのは、吹き抜けの階段と同様に無骨な質感が美しい黒皮鉄。
キッチン収納の扉は光沢のある黒い塗装を採用し、モダンな印象をプラスしています。
ヴィンテージ感とモダンがバランス良く共存する空間に、ジャン・プルーヴェのスタンダードチェアが映えます。
無垢ヘリンボーン床の書斎スペース
階段を上ってすぐの空間は書斎スペース。
2階のフローリングはオーク無垢材をヘリンボーンを敷き、トラディショナルな印象にまとめたプライベートな空間です。
水回り(浴室・トイレ・洗面室)は、まるで大きな箱のような空間にまとめています。
見せる収納が充実したクローゼット
書斎から奥の寝室へ伸びる廊下には、モルテーニのシステム収納を設置。
陳列して見せる収納と、扉の中に隠す収納を使い分けることができるクローゼットです。
お持ちの衣類に合わせた仕様のため、スーツ・ネクタイ・ジャケットなどを決まった場所にすっきり収納することができます。
グレーの壁がシックな寝室
既存の洋室はゆったりと広げて、落ち着いた印象の寝室に。
水回りから連続するようにダークグレーに塗装された正面の壁に、掛けられた絵画が引き立ちます。
書斎から寝室まではワンルームのように繋がっていますが、必要に応じて引き戸を閉めれば独立した空間に。
浴室・洗面室・トイレを一カ所に集約
洗面室・浴室・トイレは一カ所にまとめて、水回りの機能を集約。
洗面台の天板には節や釘穴がラフな質感の古材、側面には黒皮鉄を用いています。スリットや段差に配置した間接照明に照らされ、ヴィンテージとモダンが共存する空間です。
壁の上部にはFIXガラスがはめこまれ、寝室からの自然光が差し込みます。
この事例のもっと詳しい情報をご覧になりたい方はクラフトのHPをご覧ください。プランのこだわり、特徴などをご紹介しています。