「隣家の視線が気になる」という悩みを解決する方法
東京都心に中古一戸建てを買って、リフォームをして暮らす人々は少なくありません。
しかし、東京都心ではプライバシー保護をしにくいと言われていることをご存知ですか? 少ない土地に、たくさんの家が密接しながら建てられているからです。 このように、東京に中古の一戸建てを購入してもしかし、両隣には似たような縦長の家が密接していて、窓を開ければ、タバコをくわえたおじいさんと目が合い、洗濯物を干すおばあさんの視線も感じる。カーテンを閉めたまま、窮屈な暮らしをしている方も少なくないようです。
今回は、それを解決する都市型住宅へのリフォーム実例をご紹介します。
家の中心に中庭をつくる
「窓を開けられない」
隣家が近い、都心の一戸建てでよく聞く悩みです。窓があるのに、開けられない。開けても、光が届かない。 いっそないほうがマシ?
そんなことはありません。窓の位置をちょっと工夫するだけで、ご近所の視線を気にせずに窓を開放することができます。その位置は住まいの中心。 中央に中庭を設け、全ての部屋が窓に面するようにレイアウトするんです。全てのフロアにつながる中庭からは、自然光が注ぎます。もちろん風も届きます。もちろん周囲の視線も気にならないため、開け放していてもオッケーです。
2階にリビング+バルコニーにルーバー
視線を避ける方法としてまずおすすめなのが、2階にリビングを設けること。これだけで、通行人の視線が届きにくくなります。
でも「バルコニーでお肉を焼いてたら、隣の人がずっと見てた」なんて場合も。ご自宅のバルコニーに、まるでプライベートビーチで過ごすかのような伸びやかさを手に入れる方法の一つが、ルーバーです。ルーバーはご近所からの視線を遮りつつ、心地よい風を運んでくれます。やさしい光と風の通るバルコニーで、家族でBBQやお昼寝をするのも気持ちがいいものです。 外観にはウッディーな雰囲気も出て、なかなか素敵です。
壁とドアをガラスにする
「玄関が暗くて、お昼も電気をつけてるんです」 玄関の暗さは、住まいのお悩みトップ10くらいには入っていると思います。そこでおすすめなのが、玄関とLDKの間のドアと壁を、ガラスにしてしまうこと。リビングからは明るい光、窓の外に広がる緑の景色が届きます。新しく玄関に窓を設けるのはコストも時間もかかりますが、間仕切り壁やドア1枚を変えるだけなら、まだ経済的です。
仕事から疲れて帰ったとき、すぐに家族がくつろぐ姿が見えると、とてもほっとします。来客にLDKの様子を見られたくない場合は、透明ガラスではなく、すりガラス、ステンドグラス、ガラスブロックなど目隠ししながら採光できるモノを使うとよいでしょう。
「そうなんだ。じゃあドアも壁もいらない!」なんて思いきった方もいらっしゃるかもしれませんが、クーラーやエアコンが効きにくくなり、不経済ですのでぜったいに取り付けてくださいね。
トップライトをつくる
窓は横にあるべし。 しかし、都心で暮らすためにはそんな常識的なことを言ってられません。この際、すべての固定概念を取り払うべきです。窓を上に。つまりトップライトが大活躍します。 偉そうなことを言っていますが、トップライトは昔から使われている古典的な窓、いわゆる天窓です。古くはローマ時代の神殿・パンテオンで採用されていることから、その歴史は言うまでもないでしょう。 通常の窓の3倍も採光できると言われているトップライト。ルーフ・ウィンドウとも呼ばれます床・壁・天井を白でまとめれば、窓から注ぐ光を拡散してより明るい空間に生まれ変わります。
こちらのお住まいも、トップライトにより家族も集まりたくなるような開放的なLDKが誕生しました。 昔の人が考え出した窓が、現代の悩みを解決してくれる。まさに温故知新ですね。
まとめ
利便性のよい都心に一戸建てを買おうとすると、どうしても隣家が近くなってしまいがちです。「都心ではプライバシーが守りにくい」と言われています。だからと言って、都心の住宅密集地にある中古一戸建ての購入をお考えの方、もしくは今お住まいの方は、「隣家が目の前にせまっていて、窓を開けられない」なんて嘆くことはありません。
解決策としては、中庭をつくる、ルーバーをつける、ガラスブロックを入れる、トップライトをつくる。 これ以外にも、まだまだプライバシーを守る、たくさんの方法があるからです。
リフォームでは自然光と風をしっかりと住まいに取り入れながら、ご近所の視線を気にせずに過ごせる都市型住宅につくり変えることができます。リフォームを前提に購入した場合は、プランやデザインの工夫をすることで、お隣の奥さまの視線を気にせずにのびのび暮らせるはずです。
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