先日、Molteni&C(モルテーニ)・Dada(ダーダ)•CRAFT(クラフト)のショールームツアーを開催しました。
イタリア生まれの名門家具・キッチン、そしてリノベーション。それぞれのブランドのこだわりを感じる濃密な3時間に。その様子をレポートします。
〈コース1〉魅せるキッチン Dada(ダーダ)
イタリア生まれのキッチンブランド〈Dada〉のショールームからスタート。昨年末、南青山の〈MOLTENI&C TOKYO〉の隣地にオープンして話題となりました。
362㎡という大空間に、6つのモデルがゆったりとレイアウトされています。
〈Dada〉のキッチンでまず心を動かされるのが、やはり素材感です。イタリアの天然石をはじめ質感豊かな素材が贅沢に使用され、心地よく調和しています。まるで上質な家具を眺めているような気分に。みなさん手を触れたりしながら、それぞれの質感を確かめていらっしゃいました。
「極限的な薄さ」も〈Dada〉のキッチンの大きな特徴です。
たとえばワークトップは45度の勾配が施され、強度と視覚的な繊細さを実現。全体的にただよう浮遊感は、この「薄さ」が成せるもの。細かなディテールを目にしては、ため息をもらす方もいらっしゃいました。
テーブルの高さを、スイッチ一つで設定できる「機能面」にも注目が集まりました。天板の裏をのぞいても、変わらず美しい。〈Dada〉の美意識は見えないところにも惜しみなく発揮されています。
〈コース2〉繊細なる家具 Molteni&C(モルテーニ)
続いて、お隣の〈Molteni&C〉へ。
ご存知の方もいるかもしれませんが、〈Molteni&C〉はアルフレックスジャパンが展開するハイエンドな家具ブランド。〈arflex〉が”日常の上質”なら、〈Molteni&C〉は”非日常の洗練”といったところでしょうか。
やわらかな木漏れ日が格子の壁に注ぐ、吹き抜けの階段を下りて地下1階へ。ベッドルーム・ウォークインクローゼットが並ぶプライベートエリアです。
〈Molteni&C〉といえば、やはり収納。「グリスマスター」や「マスタードレッシング」は、プライベートゾーンを贅沢に美しく彩ります。
仕上げのバリエーションや開閉の軽やかさ、機能性などを丁寧にご説明いただきました。ここでも、やはり際立つのは美しさ。レザーやガラスなど上質な素材にこだわっているため、閉めている状態はもちろん、開けたときも美しい。
自分のためだけに、誰にも見せない「収納」にこだわる。最高の贅沢ですね。
実際にソファや椅子に座って、座り心地を確かめてみました。よいソファは長時間座っても疲れないものですが、〈Molteni&C〉のソファに座ると、ベットに寝ているような心地。体がとても軽く感じられます。
最後に2階の〈Molteni&C HOME〉でお茶をいただくことに。テラスでに出ると、お隣の根津美術館の新緑が目にさわやかでした。
〈コース3〉上質なリノベーション CRAFT(クラフト)
続いて、〈CRAFT〉の青山モデルルームへ移動します。築46年のマンションの一室をリノベーションしたモデルルームです。
ヨーロピアンオークのフローリング、漆喰や珪藻土、大理石の壁、木のルーバーの天井。気をてらったデザインではないものの、お気に入りの別荘を訪れたような親しみやすさ、居心地のよさを体感していただけます。目に映るものすべてが、心地よさにつながっているのです。
私たちがリノベーションで一番大切にしているのは「日常的な暮らしやすさ」です。
たとえばキッチン〜洗面〜廊下という回遊性や、必要な場所に設けた収納などによって家事をスムーズにし、心地よく暮らしていただけるように工夫しています。
PS(パイプスペース)や柱、梁による凹凸をフラットにするための工夫ポイントもたくさん。ひと通りご説明した後は、VR(Virtual Reality/バーチャル・リアリティ)もご覧いただきました。
※クラフトでは、リノベーションのご提案時にVRを制作。完成後のイメージをご確認いただいています。
まとめ
3時間をかけて、ゆっくりと3つのショールームをめぐるツアー。今回は、一つひとつのブランドを「知る」のではなく「感じて」いただけたのではないでしょうか。
一流のブランドには、一流の「世界観」があります。今回のツアーで、〈Molteni&C〉〈Dada〉〈CRAFT〉の洗練された空気と、それを裏付けているデザイン性・技術力を感じとっていただけたらうれしく思います。
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