二人暮らしのご夫婦にとって、「平日の夜や休日を自宅でどう過ごすか」は、大事な問題のひとつ。映画を観たり、本を読んだり、趣味の部屋にこもったり。そんなひとときを、より素敵に変えてくれるのが「インテリア」です。とくに二人暮しのご夫婦は、インテリアにとてもこだわる傾向が。
お気に入りの5つ星ホテルのように。
好きな建築家の建てた教会のように。
ヴィンテージ家具がフィットするように。
ストーリーが詰まった憧れの空間をリノベーションで叶えた、二人暮らしのご夫婦をご紹介します。
〈二人暮らしのインテリア事例1〉ヴィンテージ家具がフィット
ヴィンテージ家具や小物を収集するご夫婦。ヴィンテージマンションをリノベーションし、ハンス・J・ウェグナー、レイ・イームズ、ジャン・プルーヴェの名作家具がフィットする趣ある住まいにリノベーションしています。
玄関〜リビングの壁には天然石を。色や質感にこだわってセレクトし、リアルな石の存在感をもたらしています。リビングではくつろげるよう、天井にサペリマホガニーを貼りました。木と石に包まれて二人で過ごすのは、至福のひとときです。
家具の美しいシルエットや飴色を重厚な石が引き立て、なじませる。すべての要素が調和し、独特の世界感が生まれています。
〈二人暮らしのインテリア事例2〉ギャラリーのように
アンティークの本や小物を集めるのが趣味だというご夫婦。ギャラリーのようなインテリアにリノベーションしています。
リビングサイドの小さな書斎は、スチールフレームの室内窓でゆるやかに仕切り、本や小物をリビングからも眺められるように。ドアはないものの、リビングの床はタイル、書斎はフローリングヘリボーンに張ることで、視覚的にゾーニングすることができました。
別々のことをしていても、お互いの存在を感じることができる。大切なモノを、いつも視界にいれることができる。
お二人にとって、かけがえのない空間に生まれ変わりました。
〈二人暮らしのインテリア事例3〉陰影美を求めて
谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」に惹かれていたという、二人暮しのご夫婦。ほの暗さの中に美しさがただよう住まいにリノベーションしました。
リビングの床は、ヨーロピアンオークのスプーンカットを採用。さざなみのような凹凸がリズミカルに広がり、素足をやさしく包みます。天井には木製ルーバーを入れ、こもったようなくつろぎをもたらしました。
TVボードは黒皮鉄を使用。そこからバイオエタノール暖炉台へとL字型に連続させて、スタイリッシュな印象に。炎のゆらぎが、夫婦の時間をよりリラックスさせてくれます。
〈二人暮らしのインテリア事例4〉旅の記憶がよみがえる
お二人の趣味は海外旅行。これまでたくさんの国を旅してきたことから、旅先で出会った印象的な空間をインテリアとして取り入れました。
ご希望は、「倉庫をリノベーションしたカフェ」。
LDKの中心となるキッチンは、モルタルのコンロカウンターや、サブウェイタイルの壁、古材のダイニングテーブルなど、無骨な素材を使ってラフなイメージに仕上げています。LIEBHERRのワインセラーやGAGGENAUの食洗機、Mieleのレンジと、設備はドイツのトップブランドで統一。
リビングには、モルタルの框と黒い畳のクールな小上がりを設けています。小上がりの下部は全て収納となっており、モノが表に出にくいように。クールさと暮らしやすさを叶えた住まいです。
まとめ
二人暮らしのインテリア事例をご紹介しました。
「二人の意見が分かれるんじゃないの?」と思うかもしれませんが、不思議と「好みが一緒」というご夫婦が多いようです。一緒に旅をしたり、同じ音楽を聴いたりすることで、お互いの価値観が近づいてくるのでしょう。
こだわりの強い方のほとんどが、結婚後に中古マンションを買って、お二人の好みにリノベーションしています。なぜなら新築マンションのなかに、価値観に100%フィットする空間が見つからないからです。
みなさんもオーダーメイドのリノベーションで、二人の理想の住まいをつくってみませんか? 何気ない日常に、とびきりの贅沢さを感じられるようになるはずです。
二人暮らしにぴったりなデザイン事例を多数公開しています。ホテルライクからインダストリアル、北欧など…お好みのインテリアが見つかるはずです。