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フルオープンサッシとは?メリット・デメリットとリフォーム事例

フルオープンサッシ リフォーム実例 CRAFT#372

「テラスをアウトドアリビングにしたい」
「家にいながら光と風を身近に感じたい」
そんなリフォームプランをお考えなら、窓は全開放できるフルオープンサッシにしませんか?

この記事ではフルオープンサッシのメリットのほか、知っておきたいデメリットや注意点、リノベーション事例をご紹介します。

フルオープン(ワイドオープン)サッシは全開放できる窓

フルオープン(ワイドオープン)サッシとは、開口部の幅いっぱいに開けられる掃き出し窓のこと。ガラス扉を外側に折りたたむ形で開閉するサッシです。「全開口サッシ」「フォールディング窓」等と呼ばれることもあります。フルオープンサッシの魅力は、抜群の開放感。リビングを庭やテラスまで延長して、伸びやかな空間を生み出すことができます。
 

網戸の設置も可能

折れ戸式のフルオープンサッシにも、プリーツ式(あるいはロール式)の網戸を設置できるため、風通しを確保しつつ虫の侵入を防ぐことができます。普段はコンパクトに折りたたんでおけるため、窓の外の風景を遮りません。

フルオープン(ワイドオープン)サッシのデメリットと注意点

引違いサッシに比べて価格が高い

フルオープンサッシは、一般的な引違いサッシに比べて価格が高めです。複層ガラスやLow-Eガラスといった高機能な製品を選ぶと、さらにコストが掛かります。
 

強風で煽られることがある

開放した折れ戸は風に煽られやすく、強風によって動いてしまうことがあります。開けっ放しのままその場を離れないようにしましょう。「あおり止め(ストッパー)」を装備した製品なら、端に寄せて固定しておけるため安心です。
 

必要に応じて目隠しを設置する

フルオープンサッシを開け放つと、立地条件によっては隣家や道路から室内が丸見えになってしまうことがあります。せっかくの大開口を活かすために、周囲からの視線を遮る工夫を施してプライバシーを守りましょう。

フルオープン(ワイドオープン)サッシの防火対策

地域によってはシャッターの併設が必要

防火地域あるいは準防火地域の住宅では、延焼のおそれがある開口部には防火基準に対応した窓の使用、もしくはシャッターの設置が義務付けられています。フルオープンサッシの場合、YKKやLIXILには防火仕様の製品がないため、シャッターの併設が必要です。折れ戸の構造上、雨戸やシャッターを室内から手動で開閉することはできないため、必然的に電動シャッターを選択することになるでしょう。なお、都心では住宅地のほとんどが準防火地域以上に指定されています。
 

シャッターは防風対策にもおすすめ

近年、地球温暖化の影響により進む台風の大型化。台風の被害には集中豪雨による浸水や土砂崩れのほか、強風による風害があります。記憶に新しいところでは、2019年に関東地方に上陸した台風15号がもたらした、多数の住宅への甚大な被害。飛来物などで割れた窓から強風が吹き込み、風圧によって内側から屋根が押し上げられ、吹き飛んでしまった事例も多数ありました。

これまでは、防犯上の理由から一戸建ての1階の窓のみにシャッターを設置するケースが多かったのですが、風害予防の観点からすべての窓への設置をおすすめしています。

フルオープン(ワイドオープン)サッシのリフォーム事例1

フルオープンサッシ リフォーム実例 CRAFT#372

こちらのリノベーション事例では、間取りの見直しによりLDKを拡大。コンクリート床だったテラスにはウッドデッキを張り、快適なセカンドリビングに生まれ変わりました。さらにテラスに面した窓をワイドオープンサッシに変更して、リビングから気軽に行き来できるように。また、周囲からの視線を遮るために、ウッドフェンスを設置しています。仲間を招いてホームパーティを楽しめる素敵な空間になりました。

フルオープン(ワイドオープン)サッシのリフォーム事例2

フルオープンサッシ リフォーム実例 CRAFT#221

鉄筋コンクリート造の一戸建てをリノベーションした事例です。ダイニングに隣接するテラスを拡大してサンルームにリフォーム。さらに、ゆとりある敷地を活かして新規にテラスやウッドデッキを設けました。サンルームのフルオープンサッシを開放すれば、ひと続きの伸びやかな空間に。テラスで食事を楽しんだり、日陰に入って本を読んだり、家族が思い思いに過ごすことができます。

フルオープン(ワイドオープン)サッシのリフォーム事例3

フルオープンサッシ リフォーム実例 CRAFT#80

こちらは、LDKに特注のワイドオープンサッシを採用したリノベーション事例です。木製サッシの落ち着いた質感が、ウッドデッキや室内のインテリアと調和しています。既存のバルコニーを室内に取り込むことで空間を拡大し、新たにテラスを増築しました。晴れの日には、ダイニングテーブルをテラスへ移動して、風を感じながらのランチタイムを。夜には星空のもとお酒を楽しむことができます。

フルオープン(ワイドオープン)サッシのリフォーム事例4

フルオープンサッシ リフォーム実例 CRAFT#168

愛犬家ご夫婦の住まいをリノベーションした事例です。リビングから庭のテラスまでひと続きの空間となるよう、室内外の床に白いタイルを張りました。天気の良い日にはフルオープンサッシを開放して、愛犬たちが自由に行き来できるように。室内には滑りにくさと掃除のしやすさを兼ね備えたタイル、テラスには滑りにくさを重視したタイルを採用しています。人も犬も快適に過ごせる住まいに生まれ変わりました。

まとめ

フルオープン(ワイドオープン)サッシの魅力は、開口部を全開にできる開放感。室内とテラスがひと続きとなる伸びやかな空間をつくることができます。

大開口のメリットを活かしつつ安心・快適に暮らすためには
・防風・防火対策にシャッターを設置する
・目隠しを設置してプライバシーを守る

といったポイントに注意すると良いでしょう。

フルオープンサッシをはじめとした、大胆なリノベーション事例を多数掲載しています。窓やテラスをリフォームして、光と風を感じられる開放的な住まいに。

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