コロナ禍をきっかけとして、急速に普及したテレワーク。自宅にオフィススペースを設けることになった人も多いのではないでしょうか?
そこで注目を集めるようになったのが「クロフィス」。クローゼットにデスクやシェルフを置き、ワークスペースに改造する人が増えているそうです。そんなクロフィスの特徴や、リノベーション事例をご紹介します。
クロフィスとは?
<クロフィス(Cloffice)>とは、クローゼットに設けたホームオフィスのこと。クローゼット(Closet)とオフィス(Office)を組み合わせた造語です。
既存のクローゼットをクロフィスに改造するケースと、新築やリノベーションの際にクロフィスを間取りに組み込むケースがあります。
クロフィスのメリット
扉を閉めればすっきり
オープンなデスクスペースとクロフィスの大きな違いは、扉をサッと閉めればデスクごとすっきり隠せること。仕事が終わったときにも、書類を広げたまま一旦切り上げたいときにも、オン・オフの切り替えがしやすくなります。急な来客があったときにも、慌てずに済みそうですね。
収納に転用しやすい
将来的にワークスペースが不要になったとき、クロフィスをそのまま収納として使用することができるため、スペースが無駄になりません。
クロフィスはリノベーション向き
既存のクローゼットをクロフィスに改造する場合、もともと収納していた物を移動したり処分したりする必要があります。また、クローゼット内照明は暗くて作業がしづらい、といった問題もあるようです。
その点、リノベーションの際にクロフィスを組み込むプランなら、収納スペースを十分に確保した上で、作業性の高い場所にホームオフィスを設けることができます。
クロフィスのリノベーション事例1
LDKの一角に、ご夫婦が使用できるPCカウンター付きのクロフィスを設けた事例です。
上部に可動棚を設置して、無駄のない収納を確保しています。デスク上部の間接照明は、手元の明るさの確保とともに、棚を美しく照らす演出効果も。
壁の一部のような引き戸をスライドして、まるごと隠すことができます。
クロフィスのリノベーション事例2
ウォークインクローゼットの中に、PCデスクを造作したクロフィスの事例です。
家事の合間に効率よく事務作業ができるよう、キッチン〜クロフィス〜寝室を一直線上に配置しています。
キッチンとクロフィスの間には引き戸があるため、必要に応じて空間を切り離すことが可能です。
クロフィスのリノベーション事例3
ダイニングに隣接するクロフィスの事例です。ふだんはLDKとひと続きの空間ですが、引き戸を閉めれば独立した空間になり、フラップ扉を閉めてデスクスペースのみを隠すことも可能です。
寝室側からも出入りできる2way動線のため、来客時などにLDKを経由せずにクロフィスにアクセスできます。
クロフィスのリノベーション事例4
寝室の隣の納戸に、クロフィスを設けた事例です。その奥は玄関で、クロフィスと土間続きとなっています。
それぞれの部屋の窓から入る自然光を遮らないよう、半透明なタペガラスの引き戸を造作しました。
まとめ
クロフィスは、クローゼットのなかに設けたホームオフィス。扉を閉めればオン・オフを容易に切り離すことができ、不要になったらそのままクローゼットとして使用できます。
クロフィスのある住まいにリノベーションして、リモートワーク環境を整えてみませんか?
クロフィスをはじめとしたホームオフィスの事例を多数掲載しています。集中しやすさや生活動線に配慮したワークスペースで、自宅勤務を快適に。