お客様インタビューvol.42「公園近くのマンションで、愛犬と」 | リノベーションスープ

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お客様インタビューvol.42「公園近くのマンションで、愛犬と」

ケヤキやクスノキといった巨木が茂る、歴史ある公園。そのパークサイドにひっそりと建つ築50年のマンションを「リノベーションしたら面白そう」と購入したMさん。

52㎡の縦長の住戸は、大胆にもワンルームに間取り変更。リビングの窓にはあふれるような緑の景色が映り込み、まるで避暑地を訪れたような涼やかさです。ダイニングテーブルの下では、「やっと迎えることができた」という保護犬がしずかに寝息を立てていました。

保護犬を迎えるために、公園の近くのマンションを購入

CRAFT(以下C):駅から公園を通って来ましたが、公園というより森のようですね。前のお住まいも素敵にリノベーションして暮らしていたのに、こちらに越されたのはどうしてですか?

Mさん:「保護犬を迎えるため」というのが大きな理由です。実家でも保護犬を飼っていたので、ぜひ引き取りたいと思っていました。それで大きな公園の近くで、中型犬を飼えるマンションを探すことに。偶然こちらの物件を見つけたときは、「ここだ!」と即決しました。

C:築50年だとかなり劣化が進んでいたのでは。内見したときに躊躇しませんでした?

Mさん:まったくしませんでした。前回のリノベーションがとてもたのしく、「もう一度したい」と思っていたので。こちらは3Kの和室で暗かったけれど、外観はレトロで素敵だし、角部屋なので公園の緑がきれいに見えて。長方形という変わった形状も「おもしろい」と思いました。リノベーションでどんな風に変わるかを想像するだけでわくわくしましたね。

C:2度目のリノベーションだからでしょうか、余裕を感じます。

Mさん:私は引越しが大好きなんです。賃貸を含めると10件以上、持ち家だけだと3件目です。こちらは今後も住み続けるかどうかもわからないので、「思いっきり遊ぼう!」と。前のマンションもよい条件で売れて、住み替えがスムーズにいったことも後押ししてくれたような気がします。

「キッチン・洗面・トイレすべてに水栓は必要ですか?」

C:たくさんリノベーション会社がある中で、クラフトにご依頼くださったのはどうしてですか?

Mさん:間取りのご提案につきます。とくに水回りが、とても斬新なものだったんです。

C:たしかに玄関〜寝室の動線上に洗面台があったりと、めずらしいレイアウトですね。

Mさん:他社さんは水回りを動かさないプランだったのですが、クラフトさんだけが水回りを動かすプランをご提案くださいました。さらに「ひとり暮らしでキッチン・洗面・トイレすべてに水栓は必要ですか? そんなに洗うところがあっても、掃除が大変になるだけですよ」と。

前の家では水栓を磨いてばかりだったので….「水栓は少なくていい」と聞いてピンときました。「それならバスルームも、水栓はひとつあればいいかな」と。デザイナーさんに伝えると「いいですね!」と言っていただけました(笑)。

デザイナーさんはすごくお話ししやすかったし、私の暮らしをイメージしながらプランを考えてくれていることがわかったので、安心してお任せできました。

リビング・ダイニング~キッチン~寝室がつながるワンルーム

C:キッチンなどの水回りは動線上に設けられていて、廊下がないんですね。コンパクトなマンションですが、ゆったりと感じられます。

Mさん:そうなんです。ワンルームのような間取りを希望していたら、ドアや間仕切りのない空間に。ベッドルームからもリビング側の景色を見たいと思っていたら、リビング・ダイニング~キッチン~寝室が一直線でつながるように計画してくださいました。

朝は目覚めるとグリーンが視界に入ってきて、とっても気持ちがいいです。

C:寝室はダウンフロアですね。こもり感があって落ち着きそうです。

Mさん:寝室は床が下がっているので、オープンだけど気持ちの切り替えができます。実はあえて床を下げたのではなく、バスルームを移動するために生まれた段差なんです。それを活かして、寝室をゆるやかにゾーニングくださいました。ホテルのように寝室~バスルームがつながっているので、朝の身支度もすごく楽です。

C:洗面台とデスクスペースが並んでいますが、提案された時はどのように思いましたか?

リモートワークも快適。オンとオフを切り替えやすい間取り

Mさん:出張先のホテルでキッチンやデスクが一箇所にまとまっていていると、便利に感じていました。ですので洗面台の横にデスクスペースがあるのも「使いやすそう」と思いました。

今はほとんどリモートワークなので、こちらのデスクスペースが大活躍しています。玄関を境に左右でワークスペースとリラックススペースに分かれているので、在宅でも仕事に集中できます。仕事中はリビング側に行かないようにしているんです。ソファにも座らないようにして、ビジネスモードをしっかりとキープしています。

C:オンオフをしっかりと切り替えられているんですね。デザインでこだわった点はどちらでしょうか。

デザインのこだわり部分はコストをかけて、理想のイメージに

Mさん:前の住まいは、床と天井にオークのパネルを張っていたんです。そうした雰囲気は好きだったので、今回は素材感を大事にしながら、より落ち着いた空間をイメージしていました。デザイナーさんは私の好みを理解して、キッチンや冷蔵庫にはチークの目隠しパネルを提案してくださいました。

コストアップになったのですが、デザインの重要な部分なのでここは妥協したくないなと。キッチンは既製品にして、最終的に全体のコストバランスを図っていただけたのでよかったです。

C:こだわる部分にはコストをかけながら、お好きなテイストでまとめていかれたのですね。

オンラインの打ち合わせだから、自分のペースで決められた

C:プランニングをスタートした頃、1度目の緊急事態宣言が出てオンライン(Zoom)での打合せに切り替えさせていただきましたね。

Mさん:はい。GWのステイホーム中で時間がたくさんあったので、打合わせ前に送っていただいたサンプルをじっくりと見ることができました。

オンラインのメリットは、完全に自分のペースで決められるところですね。対面だとその場で決める必要があるけれど、オンラインだと打ち合せまで時間があるので、色の組み合わせを自分で並べて「これもいいな」「あれもいいな」と悩んでみたり。メーカーのサンプル画像をキャプチャして組み合わせて、デザイナーさんにメールで送って「どうですか?」「いいですね!」なんてやりとりをさせていただき、とてもたのしかったです。

振り返ってみると、オンラインの打合わせにはたくさんのメリット感じました。

こちらでは、大らかな気持ちで過ごせるように

C:おうち時間を活用して、たのしみながら仕様決めをされたんですね。こちらに引越されて、変わったことはありますか?

Mさん:ものすごく変わりました。土地柄でしょうか、このあたりの方はすごくお互いに声を掛け合うんですよね。マンションの住民の方や、管理人さんとお話しする機会が増えました。

この子と公園を散歩したり、ラジオ体操に参加したり…。そうするとまた、たくさんの方に声をかけていただいて。以前の暮らしではそんなことはなかったので、びっくりしています。

C:同じ都内でも、エリアによってそんなにコミュニケーションが増えるんですね。家の中ではどのように過ごされていますか?

Mさん:家の中では、いつも公園のグリーンを感じながら過ごしています。窓を開けると公園から涼しい風が流れてきて、とっても過ごしやすいんです。先ほどお話ししたように目覚めから心地がいいし、リモートワークでもオンとオフの切り替えがつけやすい。床は水に強いチークやタイルを使って、犬と暮らすことにも配慮いただいて….引っ越してからは、とても大らかな気持ちで暮らせているような気がします。

インタビュー後記

Mさんとお話ししている間も、風にそよぐ樹々が視界に入り、すがすがしさを感じます。午後のやわらかな陽だまりの中で、気持ちのよさそうにあくびをする愛犬。都心なのにここでは時間がゆっくりと流れているようです。

Mさんのリノベーションのきっかけは、「保護犬を迎えたい」「パークサイドで暮らしたい」「間取りにこだわりたい」といったシンプルなもの。しかしその中にはこれまで暮らした住まいや、リノベーションの経験が活かされています。たとえば「水栓はいらない」「ドアはいらない」という潔い選択もそのひとつ。

みなさんもリノベーションでは「これはあるべき」という固定概念をなくしてみましょう。本当にご自身にフィットする間取りを見つける近道になるはずです。

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