かんたんわかりやすい、 リフォーム瑕疵保険のしくみ | リノベーションスープ

  1. リノベーションスープ
  2. リノベのこと
  3. かんたんわかりやすい、 リフォーム瑕疵保険のしくみ

かんたんわかりやすい、 リフォーム瑕疵保険のしくみ

リフォーム瑕疵(かし)保険をご存知ですか?

これは、リフォーム後の工事に欠陥(これが瑕疵)があった場合、保険会社が負担してくれるというもの。 たとえばリフォームの工事の数ヶ月後、キッチンに水漏れがあったとします。当然ながら、あなたは工事をしてくれたリフォーム会社に電話をしますよね。

「…あ、もしもし? 先日、お宅に工事をしてもらったんですけどね、水漏れが…」

「そうですか。それは仕方ないんですよ…云々」

しつこく言ってなんとか来てくれたけど、雑な補修工事しかしてくれない。来てくれるだけまだマシで、もっと最悪な場合は会社が倒産してしまうことも。

こんなことをしていたら、お金かかるし不便だし、イライラがつのりますね。 そういったときに「加入しててよかった~」と胸をなで下ろすのが、リフォーム瑕疵保険なのです。

リフォーム瑕疵保険のしくみ。〈検査〉と〈保証〉

リフォーム瑕疵保険は〈検査〉と〈保証〉がワンセット。工事の進行をしっかりとチェックして工事ミスを防ぎ、それでも欠陥があれば、補修費用を保証してくれます。
 

リフォーム瑕疵保険のしくみ1〈検査〉

リフォーム瑕疵保険では、第三者(保険会社の建築士)が現場のチェックを行います。

普通、リフォーム工事の途中に施主立ち会いのもとチェックを行います。この場合は第三者がいないため、リフォーム会社の人から「これは構造上の問題なんです、かくかくじかじかペラペラペラペラ」なんて言われてしまうと、控えめな方なら「そうですか…素人が口出ししてすみませんね」となるでしょう。

しかし、第三者のプロの目はごまかせない。工事のミスや手抜き工事をつきとめます。これが瑕疵を防ぐ第一の砦(とりで)です。
 

リフォーム瑕疵保険のしくみ2〈保証〉

一般社団法人 住宅瑕疵担保責任保険協会

とはいえ調査をしたからと言って、完璧にミスを防ぐことはできません。そこで出てくるのが第二の砦、保証制度。 修復工事、工事の調査費用、修復期間中の仮住まいの費用はすべて、保険会社から支払われます。(上記の画像を参照)

仮にリフォーム会社が倒産したらどうするか? そのときはご自身で保険会社に費用を請求。免責金額の10万円は施主の負担となりますが、たとえば100万円の工事でも90万円は保証されます。

支払いの対象となるのは土台・柱・梁といった構造耐力上主要な部分と、屋根・外壁・窓などの雨漏りの原因となる部分。リフォーム後の5年以内にこの部分が原因で耐力性が低下していたり、雨漏りしていたりすると保証されます。それ以外の、たとえばドアの不具合やクロスの剥がれなどは1年以内です。

保険料は、工事費用から免責金額の10万円を引いた金額の8割。倒産したケースよりも金額が減りますが、少ないですが、あるのとないのでは大違いです。

リフォーム瑕疵保険の登録業者

リフォーム瑕疵保険は、一般的な保険会社には取り扱いがありません。行っているのは、国土交通省によって指定された5法人のみです。

(株)住宅あんしん保証
住宅保証機構(株)
(株)日本住宅保証検査機構(JIO)
(株)ハウスジーメン
ハウスプラス住宅保証(株)

もう1つ注意点が。保険会社に加入申し込みができるのは、登録されたリフォーム会社だけです。リフォーム会社に「瑕疵保険の登録があるかどうか」を問い合わせるか、こちらのリフォーム瑕疵保険の登録業者検索サイトで調べてみましょう。ちなみにクラフトも登録されています。ヒマな方はためしに調べてみてください。

リフォーム瑕疵保険の保険料と負担

JIOのリフォーム瑕疵保険の保険料の例

リフォーム瑕疵保険の保険費用を負担するのは、施主です。もちろん保険料が気になります。

リフォーム工事の内容によって異なるため一概には言えませんが、たとえば上記のJIO保険料の例を見てください。60万円のキッチン工事なら3万400円(検査料込み)。550万円の間取り変更を伴うリフォームなら6万2300円。

ただし、こちらはあくまで目安です。加入時に選択した保証額により保険料も異なりますし、保険会社ごとに保険料が違います。さらに価格変更になるケースもあるため、リフォーム会社に相談しながら加入を検討するとよいでしょう。

まとめ

リフォーム瑕疵保険についてご紹介しましたが、いかがでしょうか。

リフォーム瑕疵保険はリフォーム工事ミスを検査によって防ぎ、万が一仮に再工事が必要でも保険会社が費用をカバーしてくれるというもの。

「ミスがないような信頼できる会社にお願いしたいものですね」と鼻息荒くなるのは当然ですが、大手のリフォーム会社だからといって100%安心なわけではありません。リフォーム工事にはたくさんの職人さんや業者さんが関わるため、当然、予測しない事態もでてくるわけです。

欠陥がなくて保険を使わなくてすめば「何もなくてよかった」と思うし、欠陥があり保険を使うことになったら「加入していてよかった」と思えます。 加入する、加入しないはあくまでも自由ですが、心配性の方は、リスクヘッジとしてリフォーム瑕疵保険を検討してみてはいかがでしょうか。

SHARE ON