和モダンなインテリア。情緒ある空間づくりのコツ | リノベーションスープ

和モダンのインテリアは流行にかかわらず人気です。

畳の心地や木の香り、障子から注ぐやわらかい光。日本の伝統的な素材や意匠は、私たちの心に染み入るような心地よさがありますね。疲れた身体に、ホテルではなく、旅館ような和の雰囲気がしみじみと落ち着くのはそのためです。

そういった昔ながらの和の文化に、モダンな暮らしやすさをプラスした〈和モダンの家〉。リノベーション実例から、和モダンインテリアのポイントをご紹介します。

暮らす人にもゲストにも、極上のおもてなしを与えてくれるはずです。

すがすがしい和モダンのインテリア実例です。

フローリングは木目の美しいタモ、天井は簾のようなヨシベニヤ。ヨシベニヤをリビング～ダイニングまで張ることで、空間のつながりを感じられるようにしました。

窓の外には手入れの行き届いた坪庭が。窓を大きくし、LDKのどこからでも視界に入るようにしています。雪見障子を開けると、庭の緑があざやか。ベースは和のテイスト。そこに、幅の狭いすっきりとしたフローリングや丸い化粧柱、シンプルな家具などで、モダンな印象を与えています。

京都の旅館を訪れたような、上品さがただよう和モダンなリビングです。

〈和とモダンのバランス〉
和 ★★★★★
モダン ★

ぱりっとした白がさわやかな和モダンインテリアの実例です。

シンプルで素材感のある空間と、旅館のようなくつろぎをご希望だったお施主さま。そこで、白と木をベースにし、色あいや家具、小物で和の趣をプラスしました。

そこでポイントとなるのが、ダイニングテーブルと椅子。香川県から取り寄せた重厚なナラの無垢板を使って、クラフトがオリジナルで製作。堂々とした木の存在感は、「旅館のテーブルのようなイメージ」というご希望通り。お気に入りの座面が低く座りやすい椅子に合わせ、テーブルの高さも低めに設定。

重心が下にいくことで、和の雰囲気がよりプラスされています。

シンプルながらもゆたかな素材感がただよう、明るい和モダンのダイニングです。

〈和とモダンのバランス〉
和 ★
モダン ★★★★★

大谷石を主役にした和モダンのインテリアです。

フローリングはシックなウォールナット。テレビボードや収納といった造作家具や、ダイニングテーブルもウォールナットでまとめています。

壁には、ウォールナットのクラシカルなイメージに合わせて大谷石を貼りました。大谷石は、日本でも古くから使われてきた伝統的な建築材の１つ。淡い緑色の石に、やさしい模様を描くミソ（穴）が特徴。大谷石によって、空間にパッと和の雰囲気が広がります。天井の薩摩中霧島壁も、光が当たるとゆたかな表情が浮かびます。

落ち着いていてどことなくなつかしさがただよう、和モダンのリビング・ダイニングです。

〈和とモダンのバランス〉
和 ★★
モダン ★★★★★

和モダンのインテリアをご紹介しました。

一言で和モダンと言っても、”和”と”モダン”のバランスによってイメージが大きく異なります。格子や障子といった和の「デザイン」や、紙、石といった和の「素材感」をどの程度取り入れるか？

つまり、見せ方の問題です。和のファクターを取り入れば取り入れるほど、落ち着いた趣に。最小限に留めると、すっきりとシンプルな印象に仕上がります。

これから和モダンのインテイリアをお考えの方は、ご自身の理想がどの程度の”和”を求めているかを明確にしましょう。そこから、デザイン・素材を決めていけば、理想どおりの空間になるはずです。