東京都内にあるリフォームのショールームをご紹介します。ただし、やみくもに訪れるのは、時間の浪費です。
本気でリフォーム会社を探すなら、本気で見るべきところがあります。
「行ってみたいな」というリフォームのショールームがあれば、見学の前日にこちらの記事で予習してみてください。
リフォームのショールームを訪れる前にやるべきこと
〈1〉まずはリフォーム会社の目星を付けよう
東京にはリフォーム会社がたくさんあり、かたっぱしから行っていたら身体が持ちません。まずはインターネットで下調べをしましょう。好みのリフォーム会社を見つけたら、予算感(平米当たりの単価は?)・リフォーム内容(部分リフォーム専門か、フルリフォーム専門か)・対応エリア(ご希望のエリアは対象内?)をチェックします。レストランにも用途があるように、リフォーム会社にも用途があります。「時間がないから5分でラーメンを食べたかったのに、フルコースの店に入ってしまった」という事態はさけたいものです。
〈2〉デザインが好みのショールームに絞ろう
基本的にリフォーム会社はいくつかのショールームを運営していますが、それぞれデザインテイストが違うのが普通。まずは“デザインが好みのショールーム”から訪れるのがベストです。リフォーム会社のサイトを見て、好みのショールームを絞りましょう。完成後をイメージしやすいし、デザイナーにも「壁はモデルルームのような煉瓦を貼りたい」なんて要望を伝えるのがスムーズになります。ただし行けば行くほど当初の理想からブレてしまいがちです。しっかりとした信念を持ち、流されないように気をつけましょう。
〈3〉必要があれば予約しよう
リフォームのショールームのほとんどは予約制です。当然ですが週末は混むため、「今週の土曜日に…」となると、予約がとりづらくなります。早めに予約しておきましょう。ちなみにクラフトの新宿・青山・自由が丘ショールームは、火~日曜日までご予約なしで見学できます。
いよいよショールーム訪問当日。ここだけはチェックしよう
〈4〉ショールームのコンセプトはなんだろう?
見通しのよいLDK、こもった感じのリビング、上下に視線が抜ける空間構成。リフォームのプランには、かならずコンセプトがあります。設計者が、どんなコンセプトでそのショールームをつくったか。どのような暮らしを想定しているか。案内スタッフに直接聞いてみるのもよいですね。
〈5〉どんなリフォームが得意なの?
それぞれのリフォーム会社には得意ジャンルがあります。自然素材を多用していたり、スケルトンリフォームで間取りを大胆に変更していたり、素材にこだわっていたり、納まりがとてもきれいだったり。「このリフォーム会社は何が得意なんだろう」ということを探ってみましょう。
〈6〉その空間、いくらくらいかかる?
そのショールームには、いくらくらいのコストがかかっているのでしょうか?もちろん、ショールームは大切な広告塔。一流の素材と工法で、高めのコストでつくられています。気に入ったディテールがあったら、部分的に取り入れてみてもよいでしょう。
〈7〉手でさわったり、ゴロゴロして素材感をたしかめる
ショールームの仕上げは、素材にこだわっているのが普通です。漆喰やモルタルの壁、大理石の天板など、手に触れて感触をたしかめましょう。クラフトの青山ショールームは、フローリングにヨーロピアンオークのスプーンカットを使用しています。凹凸があり心地よく、畳のように過ごせるのが特徴です。ときにはスリッパと靴下を脱いで、裸足で感触をたしかめてみる。床に座って、足を伸ばしてみる。横になってゴロゴロしてみる。恥ずかしがらずにご自宅と同じようにくつろげば、ショールームのよさがもっとわかります。
〈8〉やっぱり最後はフィーリング。なにか”感じるもの”がある?
実はこれが一番重要。見た目で「オシャレだな」「ステキだな」と思うショールームなら、わりと簡単にみつかるでしょう。しかし「初めて訪れたのに落ち着く」「心に響くものがある」なんてショールームには、なかなか出会えません。たとえば一流のホテルや旅館を訪れると、何とも言えない心地よさを感じますよね。そうした気分を誘うショールームにひとつでも出会えたら、本当にステキです。
念のため、図面を持っていこう
「なぜ図面を?」と思うかもしれませんが、これがあると、助かることがあります。
訪れたショールームを気に入って「我が家でもこんなふうになるのかな?」と思ったとします。もし、モデルルームに設計者や営業担当がいれば、図面を見せてより詳しい話を聞くことができます。ただし”タイミングがよければ”の話。不在なこともあるため、「確実に相談したい」という方は必ず相談会を予約しましょう。
まとめ
リフォームのショールームを巡るときの心構えをご紹介しました。
1_リフォーム会社の目星を付ける
2_そのなかで好みのショールームに絞る
3_必要があれば予約する(相談するときは要予約)
4_ショールームのコンセプトを知る
5_その会社の得意分野を知る
6_やりたいことの予算感を知る
7_手でさわったり、ゴロゴロしたりして素材感をたしかめる
8_空間から感じるものを探す(ないこともある)
これらに気をつけるだけで、ショールーム巡りがより効率的に、有意義になるはずです。リフォーム後の空間を五感で感じられることが、ショールームの魅力。せっかく行ったら恥ずかしがらず、思いっきり空間をたのしんでみましょう。
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