不動産会社の選び方。物件タイプ・価格帯で決めよう | リノベーションスープ

リノベーションは、すでに物件探しからスタートしています。

リノベーションが成功するかどうかは、物件のポテンシャル次第。勢いで買ってしまうと「思ったようなリノベーションができなかった」なんて残念な結果になることも。しかし人気物件は、他の人も狙っている可能性があるため、時間をかけて悩みすぎるのも禁物です。物件探しは冷静かつスピーディーな判断が求められるのです。

そのためには、理想的な物件を豊富に取り扱う不動産会社を探すことが先決。

….そんな不動産会社、どこにあるのでしょうか？

世の中にはたくさんの不動産会社が存在しますが、不動産のデータベースの「REINS（レインズ）」があるため、どこでも取り扱う物件は同じです。

しかし、それぞれの不動産会社には得意なタイプや価格帯があります。高級物件専門、タワーマンション専門、ヴィンテージマンション専門、リノベーション物件専門…。専門性の高い不動産会社はその世界に精通した担当者がいて、情報量が豊富で頼りになります。

とくに注目したいのは、リノベーション物件専門の不動産会社。ちなみにリノベーション”済み”の物件を取り扱う会社と、リノベーション”向き”（リノベーション前）の物件を取り扱う会社があり、双方は大きく異なります。「ある程度キレイになっていればいい」というのであれば、リノベーション済み物件。「自分の好きな間取りとデザインにしたい！」というのであれば、リノベーション向き物件をおすすめします。

リノベーション向き物件を取り扱う会社は、大きく分けて3つあります。

〈1〉リノベーション会社と提携した不動産会社
不動産には明るいけれど、リノベーションは提携先のリノベーション会社に依頼します。

〈2〉不動産会社と提携したリノベーション会社
リノベーションには明るいけれど、物件探しは提携先の不動産会社に依頼します。

〈3〉社内に不動産部のあるリノベーション会社
リノベーションも不動産も自社で行うため、リノベーションに適した物件をスピーディーに探します。

不動産を重視するか、リノベーションを重視するか。また両方のバランスを図りたい場合は、〈3〉のように自社で仲介できるリノベーション会社に依頼するのがよいでしょう。

また、リノベーション会社のコンセプトも重要な判断材料になります。設備や内装がただキレイになればいいのか、間取りと内装にこだわりたいのか。せっかくよい物件を買っても、デザインやプランが好みでなければ意味がありません。そのあたりは各社HPのデザイン事例を見たり、モデルルームを訪れるなどして判断してください。

晴れてよい不動産会社に出会い、予算内の物件を見つけることができたとします。ここでほっとするのはまだ早いかもしれません。物件購入には”諸費用”がかかります。

中古物件の諸費用は物件価格の8～10％と言われています。5000万円の物件を買ったとしたら、諸費用は400万円。車一台買えてしまう金額ですね…。

〈手数料・保険料〉
・仲介手数料
・登記手数料
・ローンの融資手数料と保証料
・地震保険料

〈税金〉
・印紙税
・登録免許税
・司法書士報酬
・不動産取得税
・固定資産税と都市計画税
・消費税（売り主が個人の場合はかかりません）

〈その他〉
・引っ越し代
・インテリア家具（カーテンなど）
・家電

などを全て合わせると、やはり数百万円になります。

少しでもコストを抑えたい…と思うのが普通ですね。ただし物件購入とリノベーションを同時進行する方は、ちょっとお得です。リノベーション費用は普通、金利が高めのリフォームローンで借り入れることになります。しかし〈物件費用＋リノベーション費用〉を併せて借り入れることで、金利の低い住宅ローンで一括借り入れが可能に。別々に借りるよりも手数料も抑えることができますね。

そのためには物件を買う時点でおおよそのリノベーション費用がわかっていなければなりません。そういう意味でも、”リノベーション会社の物件探し”はメリットが大きいと言えるでしょう。

不動産会社の選び方をご紹介しました。不動産会社はそれぞれ専門性や強みがあります。価格や物件の特徴など、求める物件を得意としている不動産会社に相談することが大切です。

リノベーション前提なら、やはり不動産仲介を行っているリノベーション会社がおすすめ。なかでも社内に不動産部のあるリノベーション会社なら、不動産担当と設計者が協力しながら物件を探します。まず最初に希望の間取りやライフスタイルをヒアリングし、そのようにリノベーションできる物件だけを紹介してくれます。余計な遠回りをせず、確実に理想の住まいを手に入れたい方は、やはりこの方法がベストではないでしょうか。