2018年下半期のインテリアトレンドは?インテリアライフスタイル展レポート | リノベーションスープ

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2018年下半期のインテリアトレンドは?インテリアライフスタイル展レポート

インテリアトレンド2018

毎年ビッグサイトで開催されるInterior Lifestyle Tokyo(インテリアライフスタイル展)。全国各地の家具や生活雑貨が東京ビッグサイトに集結。日本国内外のインテリア・デザイン関係者が、新しいデザインを発掘するために訪れます。

今回は、2018年7月に開催されたインテリアライフスタイル展をレポートいたします。

毎年多くの人が訪れるインテリアライフスタイル展

インテリアトレンド2018

北欧人気もまだまだ続いているようで、さまざまな北欧ブランドが登場。しかし多かったのはやはり国内ブランド。

インテリアトレンド2018

まったく新しい素材、かたち…というよりも、『昔からあるものを現代風にアレンジする』といったものが多かったような気がします。

インテリアトレンド2018

ファブリック系も豊富なカラーバリエーションが目を惹きます。

インテリアトレンド2018

こちらはWool and The Gangというイギリスのハンドメイドブランド。編み物=おばあちゃんというイメージがありますが、このブランドはハンドメイドをクールなイメージまで押し上げて、手づくりの良さを広めています。

インテリアトレンド2018

今治からは、さまざまなタオル製造会社が出店。どちらも半世紀以上の歴史がある企業です。各社オリジナルブランドを立ち上げ、新しい風合いや鮮やかな色合いのタオルづくりにチャレンジしていました。

このように、インテリアライフスタイル展には個性的なブランドが多数参加しているため、傾向をつかむのは至難です。

そこで今回は、とくに目立っていた〈メイドインジャパン〉〈伝統〉〈素材感〉の3つのテーマにしぼり、トレンドの大きな傾向をご紹介します。

インテリアトレンド1〈メイドインジャパン〉

インテリアトレンド2018

今回目立っていたのは”メイドインジャパン”へのこだわり。

こちらのCOURTのカーペットは、洗練さと素朴さがうまくミックスされた手づくり感のあるブランド。1962年に創業した堀田カーペット(株)は、敷き込みカーペットが主流でした。しかし現在の社長が「一般の方に知ってほしい」とラグブランドを立ち上げたそうです。

イギリスやスペイン、ニュージーランドなどの上質な羊毛を使い、自社で製糸。創業時から使っているイギリスのカーペット織り機によって、丁寧につくられています。あたたかな手ざわりとナチュラルな色合い。どんなインテリアにもフィットしそうです。

インテリアトレンド2〈伝統〉

インテリアトレンド2018

クラフトのリノベーション事例でもよく出てくるモルタル。職人さんの左官仕上げによってコテ跡や塗りムラがあらわれて独特の風合いが生まれます。ラフな味わいを演出するため、壁や洗面台、土間などアクセントとして取り入れるケースも。

そのモルタルが、コースターやお皿、ランプシェードになっていました。クールだけとあたたかくて、どこか懐かしい。そんな”素材感”をインテリアに取り入れたい方はおすすめです。

インテリアトレンド2018

もうひとつが『畳』。最近ではマンションで和室を見かけなくなり、需要が減ったかのような印象を受けます。しかしリノベーション時に「畳の上でゴロゴロしたいけど、インテリアに合わないのでは…」と言う方も。そんなときは、空間にフィットするモダンな畳の小上がり造作するのも1つの手。

でもこんなにやさしい色合いの畳なら、モダンインテリアや北欧インテリアなど、どんな空間にも合わせやすそうですね。

伝統的な畳が、魅力はそのまま、ほどよくモダンに生まれ変わっていました。

インテリアトレンド3〈素材感〉

インテリアトレンド2018

こちらはステンレスやアルミニウムといったさまざまな素材でつくられたカードケース。ミニマルなデザインだからこそ、この素材感が引き立ちます。”素材感”そのものがこの商品の存在価値だと言えるくらいです。まさに素材押しの逸品。

インテリアトレンド2018

そしてTIME&STYLE(タイムアンドスタイル)は、関ヶ原石材とコラボレーション。これだけ大きな石のカッティングはかなりの技術が必要で、関ヶ原石材でなければできない技なのだとか。

TIME&STYLEを象徴する木の有機的なフレームが、重厚で高級感のある石を支えています。”石”と”木”のコラボレーションはまったく新しいようでいて、ほっとするようなぬくもりが。昔から私たちの身近にある素材どうしですからね。

木のフレーム×ブラックストーンといった組み合わせは、他の家具ブランドからも出ており、今年の注目度は高そうです。

まとめ

今回は810社もの企業が参加したインテリアライフスタイル展。たくさんの商品がありましたが、”再発見”といった傾向が見られました。

日本にはまだまだよい素材・工法・デザインが眠っている。それらを「現代の暮らしにアレンジしていく」ことが求められているような気がします。

クラフトのリノベーションでも、珪藻土や漆喰、モルタル、といった昔ながらの素材・工法を使うことがあります。デザイナーによって、モダンな空間に伝統的な素材が美しく溶け込む様子は、新鮮なようでいてどこか懐かしい。今回のインテリアライフスタイル展に出展された企業のように、リノベーション会社も新しい素材や工法にチャレンジしているのです。

次回の開催は11月。みなさんも訪れてみてはいかがでしょうか。

『デザイン』と『素材感』を大切にしたリノベーションを行っています。モルタルや珪藻土など味わいのあるテクスチャーをとりいれて、オリジナルの住まいをつくってみませんか。
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