先日、クラフト自由が丘モデルルームでコーヒードリップ教室を開催しました。〈リノベーションスープ〉と〈カフェファソン〉の初コラボイベント。
その様子をレポートします!
〈カフェファソン〉は、中目黒・代官山に3店舗ある人気店。「カフェ」というより「名喫茶」と呼ぶほうがふさわしいような、コク深くまろやかなコーヒーがいただけます。
集まった方の中には、ファソンの常連さんも。「あんな美味しいコーヒーを、自宅で淹れられたらいいな」というシンプルかつもっともな動機から、ご参加いただきました。
会場となったのは、築50年のマンションの一室をリノベーションしたクラフトの自由が丘モデルルームです。
まずはオーナー・岡内さんによるドリップのデモンストレーション。「粉の上にお湯をのせるイメージで」「じっくり抽出するため、ゆるいお湯を注ぎましょう」「土手を残して真ん中にお湯を置く」など、コツの説明とともに美しい作法を披露してくれます。
みなさん「うん、うん」とうなずきながらも、どことなく曖昧な表情。これまで聞いたことのないような表現ばかりで、「ゆるく注ぐって?」「土手?」と疑問が浮かびます。
というわけで、さっそく実践に入っていただきました。
一番手は注目が集まり、かなり緊張しますね。岡内さんのようにキレイな土手ができず、もどかしそうな方も。
淹れたコーヒーは、みんなでテイスティング。「人によって味が全然ちがう!」という声もちらほら。同じ豆・同じ方法でドリップしているのに、ドリップする人で味が違うなんて。まったく不思議です。
岡内さんいわく、一投目(最初に注ぐお湯)がとても重要だとか。ゆるく、そして素早く、90℃のお湯を注いで「いかに成分を引き出すか」がポイント。後半になるとお湯の抽出が早くなりますが、これは成分が出きった証拠だそうです。
さらに真ん中の泡は「えぐみ」なので、お湯を落としきる”前”にドリップをやめることが大切です。
そして2回目のチャレンジ。
さすが、手つきに安定感が生まれていました。目つきもどことなくプロっぽい。キレイな土手もしっかりできていて、明らかに1回目よりも成長している様子でした。
テイスティングをしながら「うん、おいしい」と頷くみなさん。この短時間でレベルアップしているのがすごいです。岡内さんからはアカデミックな説明もあり、ドリップだけでなく、豆や焙煎の知識がどんどん蓄積されていきます。
30℃を超える夏日ということで、アイスコーヒードリップにもチャレンジさせていただきました。サーバーに氷を詰め、熱いお湯をドリップしていきます。濃厚なコーヒーが氷を溶かし、見るからに涼しげです。
最後のコーヒーをいただきながら、岡内さんに質問タイムがスタートしました。「豆はどうやって保存したらいいの?」など基本的なお話から、世界のコーヒー事情、日本のドリップレベルの高さ、ネルドリップやフレンチプレスなどドリップ方法による味の違いまで…。お話がどんどん展開されていきます。
おいしいコーヒーをいただきながら、マスターとマニアックな会話を愉しむ。これこそカフェの醍醐味です。
最後に、コーヒー豆をおみやげにいただきました。
自由が丘モデルルームは、お客さまに「古いマンションの一室をリノベーションした空間」としてご参考にいただいています。でも今回のように別の目的で過ごしていると、私たちもいつもと違った居心地のよさを発見できました。
ご参加の方からも「おしゃれな空間で、貴重な体験ができてよかったです」という声が。有名レストランや有名ブーランジェリーなど、さまざまなお店とコラボレーションしている〈カフェファソン〉。今回はリノベーション会社とコラボレーションしていただき、大変うれしく思いました。
クラフトの自由が丘モデルルームはドリップコーヒーがよく似合う空間です。コーヒー好きのみなさま、ぜひ遊びにいらしてください。
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中目黒・代官山に3店舗を構える〈ファソン〉。ロースターでは、岡内さんこだわりの焙煎が行われています。きっとお好みの豆が見つかるはずです。
自由見学会開催中!いつでもご予約なしでご見学いただけます。(火~日/10:30~17:00)