「家で仕事しても集中できないから、カフェや図書館に行っている」という方、いませんか?
しかし、たった2畳ほどのスペースや、リビングの一角のちょっとしたスペースがあれば、どこにでも書斎をつくることができます。たくさんの本が入る本棚を設けたり、書類をたっぷり広げられるデスクカウンターを設けたり、ちょっと間接照明で色っぽく演出したり。「どのタイプが自分に合ってるのかわからない」という方のために、職業別に書斎インテリアの実例をご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
〈書斎のインテリア1〉男の隠れ家的な書斎
アカデミックな香りが漂います。これぞまさに正当派の書斎です。
黒を基調とした大人のインテリア。本や資料をすっきりと収納できるよう、壁一面に本棚を設けています。間接照明で陰影をつくり、よりシックでくつろげる雰囲気に。光が拡散しないダウンライトで全体の光を抑え、デスクまわりに光を集中させました。仕事の集中力が高まることも間違いなし。
集中しすぎて気がつけば夜中の2時。家族は寝静まり、たった一人きりの時間です。ナット・キング・コールのレコードをかけてジョニ黒でも飲みながら、その疲れを癒すのもよいでしょう。
〈こんな仕事の人にぴったり〉
・経営者
・銀行員
・公認会計士
・作家/評論家
〈書斎のインテリア2〉感性を揺さぶられそうな書斎
LDKの一等地に、ご主人さまの書斎を設けています。
外の庭につながるような開放感に満ちあふれ、自然光に輝く空間。しかしLDKで過ごす家族にも配慮し、デスクカウンタ―はシンプルなL字型に造作。窓に望む竹林の景色を遮ることなく、さりげなーく空間に溶け込んでいます。たとえご主人さまがここに座っていても「あれ、いたの?」というくらい違和感なし。それも哀しいですけど。
こんな窓辺で本を読みながらふと顔を上げると、夏の太陽にきらめく木々がゆらめいています。年間を通じて四季を感じることができる贅沢な書斎。気がつくと妻がダイニングから持ってきた椅子を隣に並べ、お茶を飲んでいました。幸せ。
〈こんな仕事の人にぴったり〉
・編集者
・建築士
・テレビディレクター
・ピアニスト
〈書斎のインテリア3〉何でもできる、フレキシブルな書斎
どうぞ、靴のままで入ってください。コンクリート躯体あらわしの土間や天井のラフな感じといい、飾り気のない無機質さといい、なんだかNYのSOHOのようですね。
こちらは玄関とひと続きの土間スペース。自宅で仕事の打合せをする場合は、家族のことも気にならないし、相手に気を使わせずにすみます。書斎としての用途だけでなく、ここでは愛用の自転車の手入れをしたり、スーツケースを整理したり、ダンスをしたり(しないか?)。
引き戸を開放すると、玄関とひと続きになり開放感も抜群です。反対側の引き戸は寝室に続いているため、酔っぱらって帰っても、そのままベッドにバタン!
〈こんな仕事の人にぴったり〉
・デザイナー
・広告プランナー
・カメラマン
・DJ
まとめ
いかがでしょう。”書斎のインテリア”というと、ステレオタイプに薄暗い、本棚に囲まれた空間をイメージしてしまいがちです。しかし、バリエーションはたくさんありますから、自分に合ったテイストを選びましょう。
・職業
・書斎でどのように過ごしたいか
・誰が使うか(自分だけ、夫婦で、など)
・どれ程のスペースを確保できるか
などによって、間取りやデザインがまったく変わってきます。ここは重要なポイントです。
これから新築やリフォームで「書斎をつくろう」とお考えの方は、デザイナーに上記のことををきちんと伝えましょう。きっと、あなたの職業と人柄にぴったりの書斎を提案してくれます。