ご実家の鉄骨一戸建ての2階部分をリフォームして移り住むことにしたMさん。
事務所のため浴室や洗面室がなく、生活に必要な設備を新設する必要がありました。
ヒアリングによりお好みのテイストを吟味し、和の趣を随所に取り入れながら、現代のライフスタイルにふさわしい間取りをご提案。
LDKから桜が眺められる、モダニズム建築のようなミニマムでレトロな雰囲気の住まいに生まれ変わりました。
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場所_ 東京都 世田谷区
家族構成_ 本人
築年数_ 24年
リフォーム面積_ 95㎡
工期_ 3ヶ月
費用_ -万円
レトロな雰囲気のLDK
フローリングには赤褐色が落ち着いた印象のサペリを採用。
白く塗装した天井と漆喰の壁、白を貴重とした空間に木の質感が映えてレトロな印象です。
天井高を上げて開放感を高める一方、引き戸や鴨居は和のスケールを採用して低めに。重心を下げることで天井の梁を目立たなくする効果があります。
風景を絵画のように切り取る窓
正面の大きな桜の木をLDKのどこからでも楽しめるよう、窓をリニューアルしました。
既存の掃出し窓は間口を広げてガラスを大きく変更。
フローリングと同素材のサペリを採用した窓枠は、大きな額縁のイメージです。
新設したバルコニーの両サイドには木製ルーバーを配置し、近隣からの視線が気にならないように。
腰窓はFIXの丸窓に変更し、美しく風景を切り取ります。
和の趣を演出する鴨居
将来的な家族構成の変化に備え、子ども部屋として使える予備室を設けました。
WICと子ども部屋の引き戸は床と同素材のサペリを採用。
現代的な高い天井と対象的に、低い鴨居をキッチンから子供部屋まで連続させて和の雰囲気を演出しています。
深緑のタイルが印象的なキッチン
モダンなI型キッチンの壁に採用したダークグリーンのタイルに、窓からの風景が優しく映り込みます。
長さの違う2種類のタイルを交互に並べる「フランス貼り」は、伝統的でレトロな印象です。
もともと料理はあまりしないというMさんでしたが、この住まいではキッチンに立つ機会が増えたそう。
断熱・遮音で住まいの性能を向上
1階がピロティの建物のため、床からの冷えが想定されました。
そこで断熱材を新たに入れて、床暖房を採用。窓もすべてペアガラスに入れ替えて断熱性を向上しています。
また、3階にお住まいのご両親の生活音が気にならないよう、天井に吸音材を入れました。
フレキシブルに使える玄関
玄関は柱を戸当りとして、2方向に引き戸を設置しました。
開放しておけば正面と右手に視界が開け、来客時には片方の引き戸を閉めて目隠しすることも可能です。
どちらの方向からも出入りしやすいよう、土間の上がり框を曲線にしています。
この事例のもっと詳しい情報をご覧になりたい方はクラフトのHPをご覧ください。プランのこだわり、特徴などをご紹介しています。