築40年以上の6階建てオフィスビルを、お父さまから相続したWさん。
RC造で構造躯体はしっかりとしていたものの内装の老朽化が進み、1階テナント以外の借り手がつかない状態が続いていました。
1〜4階は安定した家賃収入が得られるテナントスペース、5〜6階はご夫婦の住居としてリノベーション。
住まい部分はゲストを招いて賑やかに過ごすことができる、ゆったりとした間取りに。
エントランスにはオートロックや宅配ボックスなどの設備を設置し、魅力ある複合ビルに生まれ変わりました。
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場所_ 東京都 港区
家族構成_ 夫婦
築年数_ 41年
リフォーム面積_ 140㎡
工期_ 6ヶ月
費用_ -万円
ゲストが集える6階ダイニングスペース
「ゲストと賑やかに過ごしたい」というご希望から、6階のダイニングはパーティサロンをイメージした空間に。
ゲストが気軽に立ち寄れるよう土足の利用を想定し、床には大理石調タイルを採用しています。
映画や音楽を楽しめるよう、ダイニングテーブルの正面にプロジェクトスクリーンを設置。天井の間接照明が、奥行きを強調しています。
ウッドデッキのテラスへ続くダイニング
リビングから続くテラスにはウッドデッキを敷き、思い思いの場所でお酒や談笑を楽しむことができます。
エレベーターホールへの扉は室内の雰囲気に違和感なくなじむよう、木目シートを張り、ドアノブをバーハンドルに交換。
撮影スペースやキッチンスタジオとしての貸出も想定しています。
ゲストの宿泊に対応した和室
玄関の隣に位置する和室は、ゲストが宿泊できる客間としてプランニングしました。
水回りと玄関にアクセスしやすい動線により、宿泊客が気兼ねなく過ごせるように。
玄関から続く和紙の壁紙が空間の連続性を演出しています。
市松模様に敷いた畳の一部を外せば、掘りごたつとして利用することも可能です。
お気に入りの版画が映える和モダンの玄関
5階の玄関、右手は和室に、左手はセカンドリビングに続きます。
格子と半透明のガラスにより、プライベート空間をゆるやかに間仕切り。
正面の壁には和紙の壁紙を採用、Wさんお気に入りの版画が引き立つ和モダンの空間です。
床にはエントランスと同じグレーのタイルを使用し、建物の統一感を演出しています。
WICを囲む本棚
WICをぐるりと囲むように本棚を設置したプライベートスペース。
Wさんのアイデアにより背板を鏡張りとして、空間の奥行きを強調しています。
本棚の左へ進むとセカンドリビング、右手はサニタリーと、WICを中心に回遊できるレイアウトです。
明るい印象に刷新した外観
アイボリーの外壁塗装で、外観を一新。
隣地との間仕切り壁は周囲との調和を考え、一方を白・反対側はダークグレーを採用しました。
サッシはブロンズからシルバー色に変更し、モルタルの駐車場はベージュのタイルを張って明るい印象に。
この事例のもっと詳しい情報をご覧になりたい方はクラフトのHPをご覧ください。プランのこだわり、特徴などをご紹介しています。