パリと日本を行き来し、さまざまな住まいで暮らしてきたご夫婦。モード系のファッションに身を包んだお2人が最終的に望んだのは、限りなく黒いインテリアでした。
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場所_ 東京都 千代田区 マンション
家族構成_ 夫婦
築年数_ 13年
リフォーム面積_ 120㎡
工期_ 3.5ヶ月
費用_ 2300万円
色彩を際立たせる石の壁
LDKに入ってまず目にとまるのが、デュフィの連作。美術館のように足を止めて、じっくりと眺めたくなります。
こちらの絵画を飾るため、入り口を移動して6.6mの壁を確保しました。黒い石を貼り、重厚で上質なイメージに仕上げています。
ダウンライトによって石壁の陰影を深め、リトグラフの美しさを引き立てていることもポイント。華やかな色彩は、黒い壁から浮き上がるように華やかです。
天井まで届く本棚
リビング・ダイニングには天井まで届くほど大きな本棚を造作。美しい装丁の洋書の数々が、リビングを彩るインテリアとなっています。
実は本棚には、リビング・ダイニングとキッチンをゾーニングする役割も。もともとはオープンキッチンでしたが、ご希望によりあえてクローズドキッチンに変更しました。
家具の『黒』をなじませる
一見、真っ黒に見える空間。しかし実際は、フローリングは茶色味を帯び、壁はグレーがかっています。色合いを黒から外したことで、家具の黒を吸収し、イメージをやわらげています。
ご愛用のル・コルビュジェやノーマン・フォスターの家具は、ずっと前からここにあるような佇まい。
クールながらも暮らしに書かせない”居心地”を追求しました。
ホテルライクなバスルーム
洗面室やバスルームも、徹底して黒にこだわりました。居室のクールかつモダンなイメージを裏切りません。
床と洗面カウンターの天板は大理石を使用し、洗面台の背面にはマットな黒いタイルを。バスルームとの間は、FIXガラスとガラスドアを設置。実面積以上の伸びやかさを感じさせます。
ゲストのパウダールームとしても使っていただけるホテルライクな空間です。
美術館さながらの美しさ
玄関に入った途端、ぐっと世界に惹き込まれそうなほど。美術館さながらに、飾った絵画が際立ちます。
土間には本磨きの光沢ある大理石を貼り、重厚でクールなイメージに。
廊下の両サイドにあるトイレや洗面室の入り口は同サイズのドアで統一し、隠し丁番でフラットに納めています。
”限りなく黒”に近づけながらも、グレーや濃茶で全体のバランスをとり、居心地のよい空間に仕上げました。
こちらの事例のより詳しい情報をご覧になりたい方は、クラフトのHPをご覧ください。プランのこだわり、特徴を詳しくお伝えしています。