おばあさまがお住まいだったマンションをリフォームすることにしたFさん。
物を沢山所有しないシンプルライフを実践してきたご夫婦は、北欧モダンのエッセンスを取り入れた、素材感のある住まいがご希望でした。
ライフスタイルの変化にも応じられるフレキシブルな空間や、陶芸家の奥さまの工房を設け、さらに鬼門を意識して家相も考慮した間取りとなっています。
data
場所_ 神奈川県 横浜市
家族構成_ 夫婦
築年数_ 13年
リフォーム面積_ 83㎡
工期_ 3ヶ月
費用_ -万円
素材の味わいが感じられる開放的なLDK
ダイニングとキッチンの間の壁を撤去して、開放的なLDKに。
フローリングには、節目に味わいのあるオークの挽板を採用。
天井にはシナ合板を使用しており、経年によって色の深まりを増していきます。
廊下に面する壁には収納を設けていますが、壁と同じ白い扉を使用することですっきりと同化しています。
シンプルで明るいモノトーンのキッチン
明るく開放的なキッチンの床はグレーのタイル張り。
ダイニングに面した立ち上がり壁や冷蔵庫の目隠し壁は、素材感のある左官仕上げです。
キッチンの向かいにあるPS(パイプスペース)は移動することができないため、間に排水管を通し上部にはディスプレイ棚を造作しました。
フレキシブルに使用できる多目的スペース
リビングの隣は、多目的スペース。
現在はFさんが半個室として使用していますが、ライフステージの変化に応じて、利用目的の変更に対応可能です。
本棚でゆるやかに間仕切りしつつ、LDKからの板張り天井が連続するオープンな空間となっています。
LDKからの光を取り込む寝室
寝室の床はLDKと同じオークの挽板フローリングを採用し、空間に連続性をもたせています。
クローゼットは3枚の引き戸で、衣類を取り出しやすく。
上部にはガラスの引き戸を設置しており、LDKから光が入ります。
寝室と工房をゆるやかにつなぐ室内窓
寝室の扉を開けると廊下越しに見えるのは、黒いスチール枠が印象的な陶芸工房の室内窓です。
視線を遮らないことで、ゆるやかに空間をつなぐようデザインしました。
窓の上部を開ければ、風が通り抜けます。
コンパクトで明るい洗面室
コンパクトにまとめた水回りは、白を基調とした明るい雰囲気。
洗面台の正面にはFさんが選んだタイルを幾何学模様に張り、ラウンドミラーとともにデザインのポイントとなっています。
洗面室の奥にトイレを配置することで、手洗いの動線も効率的に。
自宅で作品作りに打ち込める陶芸工房
玄関横のスペースは、陶芸家である奥さまの工房。
電動ろくろ・乾燥用の棚・ステンレスの流し・焼成用の電気釜といった、作陶に必要な設備を揃えています。
構造躯体のコンクリートスラブがあらわになった床が玄関の三和土からフラットに続くため、土足で出入りすることが可能です。
この事例のもっと詳しい情報をご覧になりたい方はクラフトのHPをご覧ください。プランのこだわり、特徴などをご紹介しています。