住みたい街ランキングの街で暮らしたら〜武蔵小杉〜 | リノベーションスープ

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住みたい街ランキングの街で暮らしたら〜武蔵小杉〜

住みたい街ランキングの街で暮らしたら〜武蔵小杉〜

ちょっと気になる「住みたい街ランキング」(suumo)。引っ越すつもりはなくっても、ついついのぞいてしまいますね。ちなみに、2015年の総合ランキングの結果を見てみると、

1位 吉祥寺
2位 恵比寿
3位 横浜
4位 目黒
5位 武蔵小杉

となっていました。
吉祥寺やら恵比寿やら、たしかにオシャレなショップやレストランが多い街ばかりがランクインしています。しかし、光もあれば影もある。実際に暮らしてみてどうなの?

というわけで、住みたい街ランキングの5位に急上昇した、武蔵小杉エリアで暮らしているA子さん(31歳・既婚)のライフスタイルを追ってみました。

アクセス最強。渋谷も横浜も15分で着いちゃう

渋谷で働くA子さん。渋谷駅までは東急東横線の特急で13分。毎朝8時30分の電車に乗れば、9時の就業時間に間に合います。女性専用車両なら、サンドイッチがつぶれないほどのゆとりも。ときどき油断しすぎて遅刻することもありますが、同僚には「タワーマンションだからエレベーターの待ち時間がかかるの」。自慢ともとれないような言い訳でごまかしているそうです。
旦那さまの職場は横浜。こちらも武蔵小杉駅から東急東横線か、JR横須賀線で15分程度で着くそうです。「都心も横浜も同じくらいの距離。毎朝一緒に出かけています」。

ほかにも、武蔵小杉ならJR南武線、JR湘南新宿ライン、JR横須賀線も利用可能。JR横須賀線だけ他の駅と500mくらい離れています。ちょうどその中間のマンションに暮らすA子さんは、とても便利。川崎市のなかでも武蔵小杉がちょっと別格とされているのは、こんな利便性に理由があるようです。

武蔵小杉はスーパーが選び放題、夕飯の手抜きも許される

「これまでは、週末まとめ買いをしていた」というA子さん。武蔵小杉に引っ越してからは、その日ごとに買物するようになったそうです。

なぜなら、武蔵小杉は異常なくらいスーパーが多い。東急ストアとマルエツは東横線の駅直結で、めんどくさがりのA子さんにはぴったり。仕事が早く終わったり、元気があるときは、ちょっと足を伸ばしてイトーヨーカドー、フーディアム、マルエツなどをのぞいて特売品を買うこともあるそうです。
でもどうしても「今日はゴハンをつくる気力がない…」というときは、ららテラスが救世主。あまり多くはないですが、1階のデパ地下のようなコーナーで美味しそうなお刺身や焼き鳥を買って帰ります。味気ないお惣菜パックよりはるかに美味しいので、ときどきなら「夫も文句を言わない(言わせない?)」とのこと。

武蔵小杉駅前にはオシャレすぎる中原図書館

図書館好きにはたまらないのが、中原図書館です。武蔵小杉駅南口の駅ビルの5・6階。東急スクエアというショッピングセンターも入っており、「図書館に行く」というあの堅苦しい雰囲気が一切ありません。「TUTAYAでDVD借りてくるわ!」というくらい気軽に本を借りることができます。

しかも、図書館はかなりスタイリッシュ。貸し出しカウンター前は吹き抜けとなっており、明るく開放感があります。平日は夜の9時まで開いているため、夫の帰りが遅い日は、ここで時間をつぶしたりしているそうです。

武蔵小杉の駅周辺には、三菱東京UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行と、3大メガバンクがそろっています。もちろん郵便局も。駅周辺ですべての用事を済ませることができるのは、かなりポイント高し。

裏路地に入ると工業地帯の名残も

「横浜に住む祖母に『武蔵小杉に引っ越した』と言ったら、『なんでまた武蔵小杉なの?』と言われた」とA子さん。東京育ちなので、意味がさっぱりわかりません。

昭和14年のことですが、武蔵小杉の駅近くには〈工業都市駅〉という駅がありました。マニアの中では有名な話です。駅名からもわかるように、武蔵小杉はもともと京浜工業地帯だったエリア。昭和20年に200m先に東急東横線の〈武蔵小杉駅〉ができたため、やがて〈工業都市駅〉は〈武蔵小杉駅〉に統合されました。

しかし、平成20年に武蔵小杉にとって最大の転機が訪れます。これまで武蔵小杉を支えていた工場が閉鎖した空き地に、大手デベロッパーによってタワーマンションが建てられたのです。それにともなって、武蔵小杉エリア一帯の都市開発が進行。さなぎが蝶に変わるように、タワーマンションが立ち並び、今の武蔵小杉のイメージに生まれ変わりました。冒頭のお婆さまの言葉にもうなずけます。

こんな背景がある武蔵小杉。駅からちょっと離れると、殺伐とした雰囲気がないわけではありません。治安は決して悪くはないですが、A子さんも「夜は通りたくないな」という道もあるそうです。

商店街に行けば、地元のカフェやレストランも充実

「飲食店はグランツリーとか、ららテラスのようなショッピングセンターにしかないと思ってた」というA子さん。武蔵小杉で暮らしてみてわかったことは、地元の人々から愛されているお店が多いこと。

たとえば、武蔵小杉駅近くの法政通り商店街。地元神奈川県の食材を使ったレストランや、サイフォンコーヒーを淹れてくれる喫茶店など、お気に入りの店を見つけたそうです。コーヒー好きのA子さんは、挽きたてのコーヒー豆を売る店の常連。ちなみにご主人は、武蔵小杉に数多くある焼肉店と定食屋をヘビーローテーションしているそう。たまにはA子さんも付き合います。

武蔵小杉には無印良品もGAPもあるし、駅構内に区役所の出張所もあるし。とにかく暮らしに便利なお店や施設がそろっているので、「今のところ引っ越す気はない」そうです。

まとめ

結論として、武蔵小杉は利便性が高く、買物施設が充実。都心で働く人が暮らすのにも便利です。ここ数年で一気にネームバリューが急上昇しているけれど、まだまだこれから育っていく街なのだということもわかります。

今回ご紹介したのはあくまでもA子さんの意見なので、みなさんの意見と同じとは限りません。しかし個人的とは言え、武蔵小杉についてリアルな本音を聞くことができました。

住みたい街ランキングで常にランクインするほど人気のある武蔵小杉。しかし実際に暮らしてみると、タワーマンションのビル風がすごいとか、駅が混むとか、デメリットもあるようです。

また、武蔵小杉は東横線のなかでも物件価格が高め。予算オーバーの場合は、隣の元住吉や新丸子までエリアを広げて物件を探してみるのもよいでしょう。

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