たびたび話題になる「欠陥マンション」のニュース。
マイホームは多くの人にとって一生で一番大きな買い物ですから、欠陥住宅に当たるのは避けたいもの。資産価値が大きく下がってしまうため、将来的には売却も難しくなります。
安心して暮らせる住まいを見極めるには、どうすればよいのでしょうか?
欠陥マンション・欠陥住宅の見極め方
欠陥マンションとは「建物を支える杭が強硬な地盤に届いていない」「鉄筋が不足している」といった、構造上の問題がある建物のこと。欠陥の原因には、データ改ざんや施工不良(手抜き工事)等、さまざまな要素があります。
部屋が歪みドアが閉められない・床が傾いている・壁に大きなひび割れができる…そんな欠陥住宅で安心して暮らすことはできませんし、転居したくても売るに売れなくなってしまいます。また、住人の訴えが販売会社や施工会社にスムーズに認められるとも限りません。欠陥マンショントラブルは問題発覚から決着まで10年・20年以上と長期化しやすいことも特徴です。
誰しも欠陥マンションを購入したくないもの。どのように見極めれば良いのでしょうか?
デベロッパーや建築会社を確認する
マンション建設に関わる不動産会社や建設会社の情報を収集してください。これまで問題を起こしたことがあるのかどうか、問題が生じた際にどのような対応をしてきたのかを確認しましょう。
第三者機関の専門家に相談する
物件の購入前に、ホームインスペクション(住宅診断)会社や建築コンサルタントといった専門家に相談しましょう。建物の安全性・改修工事に掛かる費用の概算など、第三者的な立場からアドバイスを受けることができます。
建築コンサルタントとは?
近年注目を集める「建築コンサルタント」は、住まいに関わる相談に対応する専門家および専門家集団のこと。マンションの安全性の診断以外にも、住まいに関するさまざまな相談や診断を、第三者的な立場から購入者に寄り添った公平な立場で行います。
建築コンサルタントの業務の一例
・希望する条件の物件探し、不動産仲介
・中古物件の劣化状況の診断
・耐震補強・改修工事の必要性の診断
・物件購入や工事に関わるコストのアドバイス
・内覧会への同行および物件チェック
安心して物件を購入したり、リフォームしたりするための支援全般となっていますね。CRAFTでは、このようなサポートは建築コンサルタントが話題になる前から提供しています。
中古マンションがおすすめの理由
かつて大きく報道された欠陥マンショントラブルの事例には、大手デベロッパーが手掛けた物件も少なくありません。新築後2年ほどでトラブルが目立ってくるケースが多いよう。残念ながら「ブランドマンションだから」「新築だから」絶対に安心というわけではないのです。
新築マンションは一般的に、建築中に販売を開始する「青田売り」を行い、完成前に全室を売り切るのが普通です。建物の現物を見ずに、図面やモデルルームを見て購入を決めることになります。
マンションの購入を検討している人のなかには、“中古物件は建物の傷みや劣化が心配だから新築が良さそう…”と考える人もいるのではないでしょうか。しかし、裏を返せば「新築物件が今後どのように劣化するのかは不明」ともいえます。中古マンションであれば建物の現況を見て判断することができるので、欠陥マンションかどうかが見極めやすいのです。
まとめ
一生で一番大きな買い物のマイホーム。欠陥マンションを購入しないためには、事前のリサーチが大切です。
・販売会社や施工会社の実績を調べる
・ホームインスペクションを受ける
・建築コンサルタントに相談する
公平な視点でアドバイスをしてくれる専門家への事前相談がおすすめです。
物件探しのお手伝い・内覧時の同行調査・コストに関するご相談等、住まい選びをトータルにサポートしています。