2016年上半期の中古マンションは売れに売れました。成約数はなんと、1万9148戸。過去最高水準を更新したそうです。(東日本不動産流通機構「月刊マーケットウォッチ」より、首都圏の成約数)
では、なぜ新築ではなく中古マンションが選ばれているのでしょうか?
「安いからでしょ?」と間髪入れずにコメントするのは、結婚2年目のマチコさん。ちょうどマンションの購入を考えているそうです。
いえいえ、中古マンションが売れたのは”安いから”という単純な理由だけではなさそうですよ。
今回はマチコさんにもわかるように、中古マンション市場を紐といていきたいと思います。
新築マンションに手が届かなくなってしまった
「そういえば友達が言ってたけど、都心の新築マンションがバカみたいに高いんですってね!」
そうなんです。バカみたいに…というのは大げさではありません。
その原因は、建築費の高騰です。ニュースでたびたび伝えられていますが、オリンピックやインバウンド向けのホテル開業などで、建設業界は好景気にわいています。そのために人手不足となり、職人さんたちの人件費もアップ。それがマンションの価格に反映されているのです。
今年上半期の首都圏の新築マンションの供給量は、前年より減っています。成約率も落ちています。しかし、売買価格の平均は高くなっているという状況。
つまり一部の高級マンションだけが集中して売れているということ。
都心の新築高級マンションのなかには、最高倍率が33倍になった億ションもあるとか。人気エリアのマンションは倍率がももすごいことになっています。「お金はあるのに買えない」という人もいるようです。
それに加え、全体的にマンションのグレードが上がってきていることも要因の1つ。
「ひゃーっ。都心にマンションなんて夢のまた夢ね~。こんな時代に都心で新築マンションを買える人って、きっと大富豪なのね」
「新築」から「中古+リノベーション」に視点を変える人急増
中古マンションの供給量は、新築よりも圧倒的に多い
あまりにも高くなりすぎた新築マンション。そこで、新築マンションの購入を悩んでいた人々はどうしたと思いますか、マサコさん?
「私みたいに賃貸で我慢してるんじゃないの? オリンピックが終わるまで…」
いいえ、違います。中古マンションを買ってリノベーションするという方法を選ぶようになったのです。
「やっぱり~安いからでしょ?」
ゴホン…(ちょっと静かにしてほしいなぁ)。
確かに安いこともあります。物件によりますが、同じ条件の新築マンションの6割ほどの価格で買える場合もあるんです。築1~2年のマンションでも、1~2割ほど安くなっています。
それに加えて、中古マンションは物件の選択肢が多いことも人気の理由。中古マンションのストックは、昨年あたりから増えています。
中古なら、希望のエリア・広さのマンションをみつけやすい
新築にとらわれず中古マンションに目をむけるだけで、ご希望のエリアや広さ、予算のマンションを見つけやすくなります。リノベーション前提なら、物件の古さはそれほど気にしなくてよいというメリットもありますね。
「そういえば前に『いいな』と思った新築マンションがあったんだけど…。高い割には狭いし、やめたの。中古マンションならもっと選べたかもしれないってこと?」
そうです。先ほどもお伝えしたように、昨年から中古マンションのがストックが増えています。それらを視野に入れれば、選択肢がぐぐーっと広がり、マチコさんも物件を見つけやすくなるはずですよ。
(興味があれば〈マンションのリノベーションがお得な、本当の理由〉の記事もあわせて読んでみてください。)
2016年の中古マンションは、新築よりも選べてお手ごろ
ここ最近、都心の新築・中古マンションは”マンションバブル”といわれるほど価格が高騰していましたよね。「買うか… 買うまいか…」を行ったり来たりしていた人も多いのではないでしょうか?
せっかくですから、ここ数年の中古マンションの動向を振り返ってみたいと思います。
2013年 消費税増税の駆け込み需要で、中古マンションは売れて、価格も上昇
2014年 あまり売れなくなったけど、海外投資家や相続税対策など富裕層のニーズが高く、価格も上昇
2015年 新築・中古ともにマンション価格が高騰。駅近や再開発エリア、築浅物件などに人気が集中
そして、2016年の上半期の大きな特徴は
物件がたくさんあって、選びやすいこと。
中古マンションの新規登録戸数は9万8710戸。統計をスタートしてから最高水準だそうです。とくにタワーマンションの供給量は、過去最大。中古のタワーマンションをお探しの方は、今なら選びやすいでしょう。
円高の影響もあり、海外投資家の爆買いは一巡しました。さらにストック数が増えたことにより、これまでの異常な値上がりも、頭打ちとなってきた模様。中古マンションを買ってリノベーションする人には、今がとてもよい状況かもしれません。
まとめ
今年の中古マンション市場についてお話しましたが、いかがでしょうか。
マンションバブルと言われるほど価格上昇を続けてきた中古マンションですが、7月の首都圏の中古マンション価格は-0.1%(東京カンテイ調べ)。25ヶ月ぶりに下落し、やっと価格上昇に歯止めがかかった様子です。
一方、新築マンションは依然として割高感が続いています。
そこで、人々は新築よりもお得感があり、選択肢の多い中古マンションに流れていく。大規模・小規模にかかわらず、リノベーションをする方も少なくなりません。「どうせなら…」と、フルリノベーションで間取り・デザインを好みに変えるケースも増えています。
中古マンションの在庫が増えている今こそ、中古マンションに目を向けてみませんか? リノベーション前提なら、きっと新築以上の満足感を得ることができるでしょう。
ご希望のエリア、理想の間取り、ライフスタイルをヒアリング。リノベーションにぴったりな都心の中古マンションを、予算内で紹介します。