近年、注目度の高まりをみせる「在宅勤務」という働き方。自宅に「ホームオフィスを設けたい」と考える人も増えているのではないでしょうか。
この記事では、快適なホームオフィスづくりのポイントと、住まいの一部にデスクスペースやSOHOを設けたリノベーション事例をご紹介します。
在宅勤務・ホームオフィスのメリット
インターネットの浸透と業務のIT化から、自宅勤務を採用する企業が増えています。必ずしも毎日出社する必要がなくなれば、通勤時間を削減でき、その時間を、暮らしの充実にまわすこともできます。生活の急なトラブル等にも柔軟に対応しやすく、「ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)」の向上に有効な働き方です。
快適なホームオフィスづくりのポイント
自宅で効率よく業務に取り組むためには、オン・オフの切り替えやすさがポイントです。生活空間とホームオフィスの連続性を保ちつつ、間取りやインテリアの工夫でゆるやかに空間を区別することで、仕事に集中しやすくなります。また、仕事に必要な書類や書籍等が多い場合には、収納も重視しましょう。
ホームオフィスや書斎スペースの事例1
縦格子の整然とした美しさが印象的な和モダンのリビング、その一角にPCカウンターを設けました。格子扉の内側にはスクリーンが収められており、引き戸の開放位置を変えるとPCカウンターが隠れ、大画面のシアタールームに。扉の開閉によって、空間の用途をすばやく切り替えることができるフレキシブルなリビングです。
ホームオフィスや書斎スペースの事例2
LDKに隣接する多目的ルームに、デスクカウンターを設けました。あえて天井までの高さのない本棚で、開放感を保ちつつゆるやかにゾーニングしています。シックなブルーの壁が落ち着きを感じさせる、作業に集中しやすい空間です。ライフスタイルの変化に応じて、間仕切り壁を設置して個室に変えることも可能な間取りとなっています。
ホームオフィスや書斎スペースの事例3
リビングの隣に書斎を配置したリノベーション事例です。独立した個室は寝室のみの、住まい全体が緩やかに繋がる間取りになっており、書斎も室内窓を用いることで間仕切りしつつ、空間の連続性を保つようにしています。デスクの幅は収納や室内窓のサイズに合わせ、書棚は書籍の種類(洋書・日本書・画集)に合わせて3種類の奥行きで造作しました。
ホームオフィスや書斎スペースの事例4
キッチンの隣に書斎スペースを設けた事例です。仕事に必要な書類をしっかりと片付けられるよう、充実した収納を設置。PCや周辺機器、それらの配線もすっきりと収めることができます。扉がなくLDKから連続していますが、家具や床の色を切り替えることで、独立した印象の空間となっています。
ホームオフィスや書斎スペースの事例5
LDKに隣接するSOHOスペースを設けたリノベーション事例です。もともとは個室でしたが、間仕切りの壁を撤去して伸びやかで開放的な空間に。低めのブックシェルフを中心に配置し、連続するリビングと仕事場をゆるやかに切り替えています。また、天井を梁に合わせて低めにしたことで、こもったような雰囲気が仕事に集中しやすい空間です。
ホームオフィスや書斎スペースの事例6
リビングの一角にPC作業のための書斎スペースを設けました。リビング側からPCの周辺機器が見えないように設けたライムストーンの石壁は、白を基調としたLDKのアクセントにもなっています。奥の壁の一部に鏡を貼ったことで、そこに庭の緑が映り込み、まるで向こう側にも空間が続くような伸びやかな印象です。
まとめ
住まいにホームオフィスを設けたリノベーション事例を紹介しました。
・空間をゆるやかにゾーニングする
・書類やオフィス機器を整理しやすい収納を確保する
といったポイントを押さえると、業務を効率よくこなしやすい空間になります。
住まいをリノベーションするなら、在宅勤務がしやすい間取りを選択肢に加えてみませんか?
ホームオフィスや書斎を設けた住まいの施工事例を多数掲載しています。間取りや収納に工夫のあるデスクスペースを設けて、在宅勤務をしやすく。