リノベーションとは? 事例からみる「リノベの教科書」 | リノベーションスープ

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リノベーションとは? 事例からみる「リノベの教科書」

リノベーションとは? すべてがわかる入門編

「リノベーション」という言葉の、本当の意味を知っていますか?

「リフォームよりオシャレな気がする」という人もいれば、「リフォームよりも大きく変わるイメージ」という方も。人ぞれぞれ抱くイメージが違いますね。「リノベーション」にははっきりとした定義がないため、わかっているようでよくわからない方が多いようです。

リノベーションってそもそも何?
リフォームとの違いは?
何ができるの?メリット・デメリットは?
どれくらい費用がかかる?
リノベーションはどうやって進めるの

などなど。こちらの記事では「リノベーション」に関するすべての疑問を解消します。これからリノベーションを始める方は、必読です!
(どこからでも、気になる項目から読んでください)

リノベーションとは? 住まう空間に「新しい価値」を与えること

リノベーションとは? すべてがわかる入門編
デザインリノベーションCRAFT_事例#420

ざっくり言うと、

リノベーションとは、住まう空間に価値を与えて、住まう人に経済的・精神的なメリットをもたらすことです。

大切なことなので、もう少し詳しくお話ししますね。

たとえば、古くなったご実家の戸建て。相続したあなたは「建てかえようかな」なんて思うかもしれません。でもリノベーションは、「そのまま住み継ぐ」という新たな選択肢をつくります。

お住まいのマンションも、家族構成が変わって部屋が足りなくなったり、部屋が余ったりするかもしれません。そんなとき「買い替えようかな」と思うかもしれない。でもマンションリノベーションを視野に入れると「そのまま住み継ぐ」という新たな選択肢が生まれます。

部屋数を減らしてリビングを広げ、オープンキッチンに。収納を増やして生活感のないライフスタイルに。天井に断熱材を吹き、床暖房を導入し、窓にはペアガラスを入れて性能をアップ。新築よりも低予算で、しかし新築以上の心地よさをつくることができるのがリノベーションです。

もちろん資産価値もアップします。どんなに築年数が古くても、建物がしっかりしていて内装も綺麗であれば、将来の売却はスムーズになるでしょう。

古い家を「住み継ぐ」と生まれる、センチメンタルバリュー

古い家を「住み継ぐ」と、さらにセンチメンタルバリューを守ることができます。

sentimental valueとは、直訳すると「思い出の価値」。ご両親が身につけていたジュエリーや時計には、値段以上の「思い」が込められており、お金には変えられないもの。

住まいも同じだと思いませんか? ご自身の子供の頃の思い出が詰まった戸建て、子育ての思い出が詰まったマンションには資産価値以上のプレミアムがついているのです。それを簡単に手放すのではなく、リノベーションによって次の世代へと住み継いでいく。

リノベーションとは? すべてがわかる入門編
お客様インタビューvol.26「記憶がよみがえる家」

こちらのご一家も「大切な思い出を残したい」と思い、建て替えではなくリノベーションを選択しています。

ご両親が暮らしていた母屋を建てたのは吉村順三氏。そのお弟子さんが、おばあさまのために建てた「離れ」です。思い出のたくさん詰まった離れをリノベーションし、なつかしい記憶とともに暮らすことに決めました。

壁を補強し、屋根に遮熱材を入れるなど、デザイン性とともに機能性をアップ。センチメンタルバリューとともに、さらに次の世代へと受け継いでいけるようになりました。

リフォームとリノベーションの違いは? 新築時よりグレードアップしているか

リノベーションとは? すべてがわかる入門編
デザインリノベーションCRAFT_事例#18604

中古物件を買ってリノベーションする方から、「リフォームとリノベーションの違いってなんですか?」と聞かれることがあります。簡単に言うと、

〈リフォーム〉
不具合部分の改修で「新築時の状態に戻す」こと。
壁紙を張り替えたり、キッチンやトイレの設備を替えたりといった小さな工事が中心。デザインや間取りを大きく変えるわけではない。

〈リノベーション〉
新築時とは違ったコンセプトで、新たな空間に「つくり変える」こと。
新築の状態に戻すのではなく、+αの価値をつくる。間取り・デザインはもちんろん、コンセプトも大きく変え、見た目も住み心地も新築時よりはるかにグレードアップが可能。

ちょっとややこしいかもしれませんが、たとえばご実家のキッチンが古くなっており、お母さんが「そろそろキッチンをリノベーションしようかね」と言ったら間違い。ためらわずに突っ込んでください。

リノベーションとは、たとえば3LDKのマンションを買って、2人家族だから2LDKにしたり、デザインが気に入らないから海外のホテルやお好きなカフェのようにしたりすること。住まう人の価値観に合わせて、自由に大胆に空間を作り直すことを「リノベーション」と言うのです。

※リフォーム会社によっては「フルリフォーム」「スケルトンリフォーム」「大規模リフォーム」は「リノベーション」と同じ意味で使われます。

【関連記事】
リノベーションはリフォームとどう違う?メリット・デメリットや事例を紹介

マンションのリノベーション事例

クラフトが手がけたマンションリノベーションの事例をピックアップしてご紹介します。

 

〈マンションリノベーション事例1〉
横浜の高台にあるヴィンテージマンションを、趣ある空間に

リノベーションとは? すべてがわかる入門編
デザインリノベーションCRAFT_事例#448

車も家具もヴィンテージが好き。そんなIさんが購入したのは、横浜の高台にあるヴィンテージマンションでした。

ハンス・J・ウェグナー、ジャン・プルーヴェ、チャールズ & レイ・イームズ、アルネ・ボッター…。これまで集めてきた名作家具たちが違和感なくなじむように、木と石と鉄で空間を構成しました。普遍的な素材とヴィンテージ家具の見事な調和。遠い昔にタイムスリップしたような心地よさに包まれます。


【関連記事】
リノベーション事例#448_ヴィンテージマンションの趣

 

〈マンションリノベーション事例2〉
窓が連続するタワーマンション。ドラマティックな抜け感を演出

リノベーションとは? すべてがわかる入門編
デザインリノベーションCRAFT_事例#17276

都心のタワーマンションを購入したPさん。連続する窓の外には、都会的な景色がパノラミックに広がります。この景色をもっと素敵に見せるため、間取りを変更。玄関〜LDKの視線を通し、ドラマティックな抜け感をつくりました。玄関に入った瞬間にサプライズが生まれます。

ほどよくモダンで上品なインテリアもポイント。将来は好条件で売却しやすいよう、誰が見ても好感が持てるデザインに仕上げています。

【関連記事】
リノベーション事例#17276_視線が抜けるタワーマンション

戸建てリノベーション事例

クラフトが手がけた戸建てリノベーションの事例をピックアップしてご紹介します。

 

〈戸建てリノベーション事例1〉
水盤のある中庭を中心にプランニング

リノベーションとは? すべてがわかる入門編
デザインリノベーションCRAFT_事例#17218

ご実家をリノベーションして暮らすことにしたFさん。「いつも中庭を感じながら過ごしたい」とお考えでした。中庭には水盤を設け、室内から水の揺らぎを感じられるようにしています。

ダイニングの腰窓は、天井まで届くFIX窓に変更。玄関〜リビング〜ダイニング・キッチンにかけて、大きな窓から中庭の景色が見渡せます。内と外の境界線をなくし、開放的な住まいに生まれ変わらせています。

【関連記事】
リノベーション事例#17218_中庭を眺めながら

 

〈戸建てリノベーション事例2〉
大谷石の壁がアクセント、逗子の緑をとりこむ家

リノベーションとは? すべてがわかる入門編
デザインリノベーションCRAFT_事例#17136

逗子・披露山に戸建てを買い、別荘にリノベーションしたTさん。窓の外には贅沢な緑が広がっています。
リビング・ダイニング・キッチンの壁には大谷石を貼り、素朴なぬくもりを感じられるように。大判で厚みのある大谷石をセレクトすることで、石の味わいをダイレクトに伝えています。

ホテルのように整然とした空間ながら、表情ゆたかな素材を使ってあたたかな空間に仕上げました。

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リノベーション事例#17136_逗子・披露山の別荘で

中古物件をリノベーションするメリット

「今の住まいをリノベーションしたい」「これから中古物件を買ってリノベーションしたい」。どちらの方にも、大きなメリットがあります。

 

〈今の住まいをリノベーションするメリット〉

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デザインリノベーションCRAFT_事例#437

〈1〉新築よりも予算内におさめやすい
マンションの場合、リノベーションなら新築マンションを買うよりも費用を抑えられます。戸建ての場合は、リノベーションなら解体費用がかからないうえ、既存の基礎や躯体を活かします。新築する(建て替える)よりもはるかに費用を抑えられるケースがほとんどです。(とはいえ、どこもかしこもグレードアップしていたら新築戸建てや新築マンションよりも費用が高くなってしまうので注意)

〈2〉より理想の空間を目指すことができる
「収納が足りない」「ちょっと寒い気がする」「結露がすごい」などは、暮らしてみてはじめてわかること。今のお住まいなら、こうした問題点がクリアになっているはずです。リノベーションは現状の不満を解消し、心地よい空間をつくることができます。

〈3〉住み慣れた街でずっと暮らせる
ご近所さんも感じがよく、街の雰囲気も素敵。「暮らし慣れたこの街で、土地や新築マンションを探したい」と思っても、タイミングよく見つかるとは限りません。今の環境が気に入っているなら、そのお住まいをリノベーションしたほうが確実に満足できるでしょう。

〈4〉間取りもデザインもお好みのまま
リノベーションでは、間取りもデザインも思いのまま。家族構成やライフスタイルの変化に合わせて自由に変えられます。使わない和室をとりこんでLDKを広げたり、空き部屋を趣味のスペースに変えたり。新築マンションや建売り住宅のような画一的な住まいに、自分たちの暮らしを合わせるのはもう古い。今は暮らしに合わせて住まいをつくる時代です。

〈中古物件を買ってリノベーションするメリット〉

リノベーションとは? すべてがわかる入門編

〈1〉エリアの希望を叶えられる
新築マンションの流通量は、好立地ほど少ないのが現状。マンションを建てられるようなまとまった土地が売りに出ないからです。戸建ても同様、売却中の土地だけを探しても簡単には見つかりません。人気エリアにこだわる場合は、中古マンションや中古戸建てを視野に入れて選択肢を増やしましょう。リノベーション前提なら古さや間取りを気にすることがなく、見つけやすいでしょう。

〈2〉100㎡以上のハイスペックなマンションを見つけやすい
ここ数年、建設費用の高騰を理由に70㎡未満のコンパクトマンションが増えています。デベロッパーが販売価格を下げるためにに、面積を削っているからです。都心で100㎡以上の新築マンションは激レアです。「100㎡以上の広さ」のマンションは、ヴィンテージマンションなどの中古マンションを視野に入れると見つかりやすくなります。

〈3〉戸建はほとんど土地代だけで手に入る
木造戸建ての資産価値は、築10年で急落します。そこから緩やかに下落し、築20年もするとほとんど土地代だけの価格に。このように建物の査定価格が下がった戸建てが狙い目。戸建てはリノベーションの自由度が高く、資産価値・暮らし心地・デザイン性のすべてをアップできます。つまり、かなりお得に理想の住まいが手に入るということ。

 

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建て替えかリフォームか? 迷ったときの判断ポイント

中古物件をリノベーションするデメリット

リノベーションはメリットばかりではありません。デメリットも知ったうえで「本当にやるべきか?」をよく考えてみましょう。場合によっては新築にしたほうがよい場合も。

〈1〉入居までに時間が必要
「急いで引っ越したい」なら、リノベーションはおすすめしません。建売の戸建て・リノベーション済み物件なら、基本的には買ってすぐに引っ越せます。しかし中古物件をリノベーションするとなると、プランニング・工事期間がかかります。(新築マンションは販売から入居まで一年以上の期間があるので、リノベーションと期間的な条件は変わりません)

マンションリノベーション 約4.5~8.5ヶ月 (70㎡前後の場合)
戸建てリノベーション 約5.5~8ヶ月

ほどの期間を見ておきましょう。お子さまの進学に合わせて住み替えを検討しているなら、余裕をもってスタートしましょう。どうしても間に合いそうにない場合は、一度リノベーション会社に相談してみること。繁忙期でなければ急いでくれることもあります。

〈2〉希望のリノベーションができないケースも
「解体するまでわからない」というのがリノベーション。希望通りのリノベーションができないことがあります。たとえば、マンションも戸建ても「壁式構造」の場合は、構造壁を撤去できません。「壁をなくしてリビングを広くしたい」と思っても、できないのです。またリノベーションでは、解体後に想定外の場所に梁や柱を確認することも。その場合は、予定していたプランから変更せざるを得ません。

だからと言って、ここで簡単に諦めるリノベーション会社はやめましょう。たとえ壁を撤去できなくても「リビングを広くしたい」というご希望を叶える代替プランを提案してくれる会社に依頼すべきです。

〈3〉(戸建て)新築よりもリノベーション費用が高くなることも
築年数の古い戸建ては、想定よりもコストがかかることがあります。基礎や柱が劣化している、旧耐震基準で建てられている、強度が著しく低下している… 。このような場合は、補強工事が必要です。この補強工事こそリノベーション費用アップの要因。新築・建て替えよりもリノベーション費用がかかってしまう場合は、リノベーション会社が教えてくれます。もう一度考え直しましょう。

これから中古戸建てを買うなら、購入前にリノベーション会社に状態を見てもらい、「リノベーション費用がいくらくらいかかるか」を聞きましょう。物件価格がいくら安くても、リノベーション費用が高くなってしまっては元も子もありません。

【関連記事】
フルリノベーションの事例と費用が知りたい!メリットとデメリットも

リノベーションの費用相場(マンション・戸建て)

やっぱり気になるのは、リノベーションの「費用」のこと。新築マンションや新築戸建てよりはお得だけど、フルリノベーションとなるとかなりのコストがかかります。中古物件をを買ってリノベーションする方は、物件購入費用や諸経費も必要に。早めにリノベーション費用を明確にして、資金計画を万全にしておきたいものですね。

クラフトでフルリノベーション(※)した場合、基本的には下記の費用となります。
※…構造躯体のみに解体して、間取りから全てつくり変えること「スケルトンリノベーション」とも言います。

リノベーションとは? すべてがわかる入門編

〈マンション〉
施工面積(㎡)×23万円

例)70㎡のマンションなら1400~1600万円くらい

〈戸建て〉
施工面積(㎡)×22万円~27万円

例)100㎡の戸建てのフルリノベーションなら2200~2700万円くらい
※建物の構造により異なる

ただし、あくまでもリノベーション費用の目安です。

劣化の程度、構造の種類(木造、鉄骨造、RC造)、間取り変更の内容、設備・仕様のグレード…などによって、費用が大きく変わります。気になったところを片っ端からやっていたら、見積書を見て目玉が飛びだすかもしれません。優先順位を決めて「予算内でできる範囲でやる」というのも一つの手。リノベーション会社にしっかり相談しながら進めましょう。

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ルリノベーションの事例と費用が知りたい!メリットとデメリットも

リノベーション費用が上がる8つのケース

リノベーションとは? すべてがわかる入門編
デザインリノベーションCRAFT_事例#17303

リノベーション費用が上がってしまう要因は、はっきりしています。事前に知っておくとコストバランスを図りやすくなります。

〈1〉大幅な間取り変更
〈2〉老朽化が著しい
〈3〉耐震補強
〈4〉屋根や外壁のやりかえ
〈5〉ハイグレードな設備と仕様
〈6〉住みながらのリノベーション
〈7〉マンション管理組合による工事の時間制限
〈8〉床・壁の下地調整

繰り返しになりますが、リノベーション費用は「どこまでやるか」に比例します。「あれもこれも」ではなく、「LDKはこだわるけれど、寝室はクロス交換だけでOK」というように優先順位をつけると、想定を超えた金額にはなりません。

また、物件購入費用とあわせて、リノベーション費用を低金利の住宅ローンで借り入れることが可能。これから中古物件を買う方、新築時の残債が残っていてローンの借り換えをする方は、住宅ローンを視野に入れてみましょう。

【関連記事】
マンション・戸建てのリノベーション費用は? コストがかかるケースは?
リノベーションのローンの掟!お得な住宅ローンで借り入れるには?

リノベーションはどうやって進めるの?

リノベーションはどうやって進めるべき? 基本的にはリノベーション会社さえ決めたら、あとは身をゆだねるだけ。クラフトでの基本的な流れは以下のようになります。

STEP1 : リノベーション会社を探す
インターネットで各社の実例などを見て、感性が合いそうな会社を見つける。多くても3社に絞れるとベスト。「ここは…!」という会社があれば、もちろん1社でもOKです。

STEP2 : 相談会に申し込む
モデルルームに行く・自宅に来てもらう・オンラインなど、さまざまな相談方法が。相談時にはリノベーションする物件の図面や、好みのインテリアの画像があると話がスムーズ。その場でリノベーションでできることや、大まかな費用を教えてもらえます。

STEP3 : 基本プランをつくってもらう
相談会でヒアリングした要望をもとに、基本プランと概算の見積りを作成してもらいます。それを見て「リビングはもっと広くできない?」「キッチンはもう少し大きく」など、ご意見をどしどし伝えてください。予算の相談もできます。

STEP4 : 設計契約を結ぶ
再提出されたプランと見積りに納得したら、設計契約を結びます。

STEP5 : 具体的なプランを決定
デザイナーと一緒に床や壁の素材、キッチンや浴室の設備などを決めていきます。ショールームに行ったり、サンプルを見たりと、この時期はちょっとだけ忙しくなります。

STEP6 : 再見積りを出してもらう
決定した仕上げ材や設備を反映した見積りを再度出してもらいます。「こだわりすぎたら、高くなっちゃった…」という場合は、遠慮せずに相談しましょう。プランや仕様を見直して、費用を再調整してくれます。

STEP7 : 請負契約&着工
プランが決まったら、いよいよ工事がスタート。解体後に想定外のことがあれば、プランを見直すこともあります。「今のお住まい」をリノベーションする場合は、ここまでに仮住まいに引っ越しましょう。クラフトに仮住まい先や引っ越し業社、トランクルームを紹介してもらってもOK。

STEP8 : 中間検査・完了検査
中間検査は、工事の途中で間取りや壁の空間構成を確認します。完了検査は、最終的に全体の仕上がりを確認します。気になることがあったら、どんどん伝えましょう。

STEP9 : 引き渡し&引っ越し
現場監督に、設備の使い方などを教えてもらいましょう。

STEP10 : 無料アフターサービス
1年・5年・10年ごとのアフターメンテナンスでは、住まいの不具合を細かく調べてもらえます。暮らしはじめて気になったところも伝えてください。リノベーションしたお住まいの売却・物件購入もクラフトへ依頼できます。

中古物件を買ってリノベーションするときの注意点

リノベーションとは? すべてがわかる入門編

リノベーション前提に中古マンションや中古戸建てを買うときは、以下のことに注意しましょう。

●リノベーションしやすい?
間取り変更がしづらい壁式構造のマンションや戸建てなどは、注意が必要。購入前にリノベーション会社に見てもらい「希望の間取りにできるか」を確認しましょう。水回りを移動しづらい「直床」マンションも気をつけましょう。

●過去にしっかりメンテナンスされてる?
「これまで適切にメンテナンスされてきたか」が大切。マンションは管理組合へ、戸建ては仲介会社に問い合わせましょう。戸建ての場合、外壁や屋根が適切にメンテナンスされていればリノベーション費用を抑えられることも。水漏れやシロアリがないかのチェックも重要です。

●耐震性は大丈夫?
マンションも戸建ても、耐震性をクリアした物件を買いましょう。マンションはリノベーションで耐震性をアップすることはできません(管理組合が行います)。戸建ては耐震補強はできますが、その分費用がかかってしまいます。これから買うなら、安全性の高い物件を狙うのがベスト。


●そのほかリノベーションで変えられないところは?

マンションは、玄関や窓、バルコニーといった「共用部分」も変えられないため、劣化具合をしっかりとチェックしておきましょう。電気のアンペア容量も増やせません。

風通しや日当たり、騒音などは、リノベーションで解決できることがほとんどです。間取り変更で風通しと日当たりをよくしたり、インナーサッシを設けて騒音対策をしたり。「いい物件だけど、ここは気になる」という点は、リノベーション会社に相談しましょう。

購入前にホームインスペクション(専門家による住宅の状況チェック)をする方法もあります。専門会社に依頼すると目視でも5~6万円、機材使用で10万円を超えることも。でもリノベーション会社なら、リノベーションの一環として無料で実施。当たり前のように建物の既存状態をチェックしてくれるので安心です。

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中古マンションの購入で注意すべき!3つのポイント
中古戸建ての注意点!見た目だけじゃわからないこと

東京のリノベーション会社の選び方 5つのタイプから見つけよう

リノベーションとは? すべてがわかる入門編

東京にはさまざまなリノベーション会社があります。同じリノベーション会社でも、バックグラウンドが違えば、リノベーションの特徴も違ってくる。リノベーション会社は大きく分けると5つ。


〈大手ハウスメーカー系のリノベーション会社〉

三井不動産の三井のリフォーム、住友不動産の新築そっくりさんなど、大手ハウスメーカーの関連リノベーション会社です。戸建てなら、その建物を建てたハウスメーカーに依頼するのは正攻法かもしれません。無難な空間にならないように気をつけさえすれば、大手という安心感があります。


〈独立系のリノベーション会社〉

独立したリノベーション会社。クラフトのように約40年前に設計事務所からスタートし、自社で設計施工、物件紹介を行っている老舗会社も。コンセプトづくりが得意で、どのようなこだわりも叶えてくれるアイデアが売り。「デザイン性と心地よさのバランスのよい住まいをつくりたい」という方にオススメです。大手のようなネームバリューはないけれど、その分手間ひまかけた住まいづくりをしています。

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クラフトってどんな会社? どんなリノベーションが得意なの?

〈不動産系のリノベーション会社〉

本業や母体は不動産会社で、物件探しから依頼可能。物件購入とあわせてリノベーションをしてくれます。主にマンションリノベーションが中心で、内容はクロスやフローリング、設備交換といった修繕程度。物件購入からスタートし、スムーズに引っ越したい方におすすめです。

〈工務店系のリノベーション会社〉
ベテランの職人さんが多く、技術面ではかなり頼りになります。現場で職人さんに「ちょっとここをこんな風にしたいんだけど」と言えば、すぐにやってくれることも。構造にも詳しく、話はスムーズ。地元で評判の工務店に出会えたなら、おすすめです。

〈設計事務所系のリノベーション会社〉
設計事務所ならではのエッジーなアイデアが魅力です。施工は外部に委託するため、2社と契約することに。また基本的には新築が中心。リノベーションの経験が多い設計事務所を探します。設計料は割高、ラフプランから有料になるケースが多いので、事前確認も必須です。心にぐっときた設計会社が見つかったなら、多少コストがかかっても依頼すべきです。

「ご自身がやりたいこと」と、リノベーション会社が「得意なこと」が合致していることが大切です。たとえばフルリノベーションをしたいのに、部分リフォームがメインの会社に相談しても時間のロスになるだけ。各社のHPの施工事例を見ながら、しっかり見極めましょう。

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リフォーム会社の5大系統!ベストな会社の選び方

リノベーション会社の口コミが知りたい!

リノベーションとは? すべてがわかる入門編

リノベーション会社で気になるのが口コミや評判。「どの会社に依頼したら満足できるの?」と不安になりますよね。デザイン性や予算、希望のリノベーションを叶えてくれるか…などはもちろん「相性のよさ」も大切です。各社のHPで、実際にリノベーションした方の口コミを見てみましょう。

たとえば、クラフトでリノベーションした方の口コミでは、個人的な感想がずらり。人によって感想が違っているので、リアリティがあります。

「何気なくつぶやいたこともまで、図面に描いてくれていた」(女性/50代)
「プランを見た瞬間、心をぐっとつかまれた」(女性/40代)
「VR(リノベーション後を360°で確認できる動画)と完成がまったく一緒で感動」(男性/40代)
「見えるところはコストをかけて、見えないところはコストダウン。予算に合わせてコストを調整してくれた」(女性/30代)

【インタビュー記事はこちら】
クラフトでリノベーションしたお客様インタビュー 一覧

中古を買ってリノベーションが注目されている5つの理由

リノベーションとは? すべてがわかる入門編

新築信仰の強い日本で、これほどまでに中古を買ってリノベーションが注目され、定着しているのはなぜでしょう。その5つの理由をご紹介します。

〈物件の選択肢の多さ〉
都心の好立地ほど、新築マンションを見つけることが難しくなってます。マンション用地となるような大きな土地がないからです。「よい立地にはすでにマンションが建っている」というのが現状です。

しかし「好立地の中古マンション」ならたくさん市場に出ています。さらに緑豊かな公園に隣接し、100㎡以上、メンテナンス状況もよく、管理も行き届いたヴィンテージマンションなどもおすすめ。リノベーションを前提に中古物件を視野に入れると、住まいの選択肢がぐっと広がります。


〈デザイン・間取りの自由度の高さ〉

新築マンションや建売の戸建ては、万人向けに設計されています。「寝室はコンパクトでいいから、リビングはおもいっきり広くしたい」「大きなパントリーが欲しい」「ホテルのようなインテリアに」など一人ひとりの要望を叶えるなら、これまでは注文住宅しかありませんでした。しかしリノベーションによって、オーダーメイドの空間づくりが身近に。デザイン・間取りのこだわりを叶えやすくなりました。


〈資産価値をキープしやすい〉

「新築マンションは買った瞬間から資産価値20〜30%が下がる」と言われています。マンション価格に営業費用や宣伝費用、モデルルーム運営費用が含まれているからです。それから価格は下がり続けますが、築10年ごろには価格が安定。ここで購入したとしても、さらに10年後に価格が大きく下がっていることはありません。築20年の戸建ても、ほとんど土地代だけで購入できます。

「資産価値をキープしやすい」という点で中古を買ってリノベーションが選ばれています。

〈価値観の多様化〉
かつては、新築マンションのように似たようなデザイン・間取りの住まいで暮らすのが一般的でした。こだわりたい場合は、注文住宅で建てる。そうでなければ、似たようなインテリアで暮らす。しかしリノベーションが普及し、「新築じゃなくても、自分の好きな間取り・デザインの住まいで暮らしたい」という方が増加。住まいに新しい選択肢が加わったのです。

欧米のように、古く趣のある建物に魅力を感じる人も。古民家やヴィンテージマンションを買ってリノベーションする人もめずらしくありません。

誰かに自慢するための家」ではなく、「自分や家族が心地よいと感じる家」が求められています。自分らしい住まいで、日常をより豊かにしたい。こうした人々の思いは、コロナ禍において急速に強まっているようです。

〈環境への配慮〉
これまでの新築は、スクラップ&ビルドが基本。まだまだ使える建物を壊しては新築し、壊しては新築し…。たくさんの木材が使われ、そしてたくさんの廃材が捨てられていきます。これが地球に優しい行為だとは思えません。

今ある建物を活かし、新築以上の価値を与え、未来に住み継いでいく。リノベーションは環境意識の高い方から支持され、推進されています。

まとめ

「リノベーションとは?」から始まり、リノベーションとリフォームの違い、メリット・デメリットなど長々とご紹介させていただきました。

ここまで(なんとなくでも)理解できたら、もうお伝えすることはありません。リノベーションに進むもよし、ちょっと立ち止まってやめるもよし。

ただし、一度やると決めたら後ろを振り向かないこと。「やっぱり新築がいいかも…」「やっぱりもう少し考えよう…」なんて思っていると、よい物件を買い逃したり、リノベーションプランがブレたりします。

リノベーション会社を決めたら、あとは大船に乗ったつもりで任せる。

そんな「潔さ」も、リノベーションには不可欠なのだと思います。

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