狭い部屋を広く見せる、間取り・色・家具・照明のテクニック | リノベーションスープ

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狭い部屋を広く見せる、間取り・色・家具・照明のテクニック

狭い部屋を広く見せる、6つのプロのテクニック
白でまとめて部屋を広く リノベーションのcraft

「狭い部屋を広く見せる方法はありませんか?」と聞かれることがあります。

前回、〈部屋を広く見せるとっておきの5つの方法〉をご紹介しましたが、実はまだまだありました。

というわけで、今回も狭い部屋を広く見せるテクニックを実例とともにご紹介。

マンションにお住まいの方や、一戸建ての方でも「これ以上、部屋を広げられない!」とお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。

(2019年7月16日に加筆修正しています)

〈狭い部屋を広く見せるコツ1〉壁の色を淡く

狭い部屋を広く見せる、6つのプロのテクニック
狭い部屋を色の統一で広く見せるならcraft

狭い部屋を広く見せるには、色使いがポイント。どの色を選ぶかで、狭い部屋の印象がガラリと変わります。たとえば、壁や天井、家具の色で比べてみましょう。

黒や焦げ茶などのダークトーン…重厚感があるけれど、重く狭く感じる
白やベージュなどのペールトーン…開放的で抜け感があり、広く感じる

「ダークブラウンの木を使って、クラシカルにしたいわ」なんて方もいるかもしれませんが、あまり狭いお部屋だと、ちょっと窮屈に感じてしまうかもしれません。どうしても重厚にまとめたいときは、部分的に白を入れるなどして、ほどよく開放感を感じられるようにしましょう。

狭い部屋を広く見せるのにベストな色は、淡い色。こちらの写真のように床・壁・天井、キッチンをまとめるだけで、かなり広々としたイメージが生まれます。できればカーテンも、淡い色にしましょう。壁と同化してすっきりと見えます。カーテンよりも、よりフラットですっきりとした印象を与えるバーチカルブラインドもおすすめです。

〈狭い部屋を広く見せるコツ2〉扉や間仕切りをガラスにする

狭い部屋を広く見せる、6つのプロのテクニック
狭い部屋をガラスで広く見せるならcraft

狭い部屋を広く見せるコツの一つに、〈見通しを高める〉というものがあります。部屋には大きなテーブルや椅子を置かず、端から端まで見通せるような空間を心がけてみてください。

おすすめの方法が、建具や壁をガラスに変えること。

狭い部屋を広く見せるための常套手段です。たとえば、こちらのお住まい。階段の間仕切り壁を、リノベーションでFIXガラスに変えました。階段室のスペースもLDKの一部となり、視覚的な広がりが生まれています。階段の窓から注ぐ光は、そのままLDKに流れ込むという+αのメリットも。狭い部屋を明るく広い空間に見せるなら、ぜひ取り入れてみてください。

…いっそのこと、ガラスもいらない?なんて思うかもしれませんが、間仕切りがなければ、冷暖房が効きにくくなっちゃいます。

〈狭い部屋を広く見せるコツ3〉長手方向を強調する

狭い部屋を広く見せる、6つのプロのテクニック
長手方向をつくり狭い部屋を広く見せるならcraft

ずいぶん奥行きがあるお部屋です。

リビングから壁に沿って奥まで続くカウンターは、たくさんの生活用品を入れることができます。それと同時に、下部の間接照明で水平ラインを強調する効果が。下がり天井と間接照明も同じ意図です。

視線が自ずと奥へと導かれ、視覚的な広がりを感じられるようになりました。

「縦長だからマイナス」と考えるのではなく、「縦長だからラッキー」と思ってその形状を活かしましょう。

〈狭い部屋を広く見せるコツ4〉家具で別の空間とのつながりを見せる

狭い部屋を広く見せる、6つのプロのテクニック
狭い部屋をつながりで広く見せるならcraft

狭い部屋を広く見せるため、「隣の空間に続いていますよ」ということを強調するケースがあります。

たとえば、会社で、ついつい隣のデスクに書類がはみ出ちゃうことってありませんか? お隣さん、ちょっとスペースを拝借…なんて思っていると、なんだか隣も自分のデスクの一部のような気がしてきます。

つまり、〈家具などがはみ出すと、そっち側まで一部のように見えてくる〉ということ。

たとえばこちらのお住まいは、LDKのカウンターが廊下まではみ出て(伸びて)います。ドア横にFIXガラスを入れて、カウンターの連続性が見えるようにしたこともポイント。これだけで、LDKと廊下につながりが生まれ、狭い部屋が広く、伸びやかな印象に変わりました。

〈狭い部屋を広く見せるコツ5〉ワンルームのような間取りに

狭い部屋を広く見せる、6つのプロのテクニック
ワンルームのような空間づかいで狭い部屋を広く見せるならcraft

間取りが細かく分かれていると、一部屋ごとが狭くなります。

1人暮らしの方や、家族の距離が近い方は、ワンルームのような空間にリノベーションしてみましょう。ポイントは、ワンルームではなくワンルームの”ような”。

たとえば、こちらの空間。LDK内に、壁でさりげなく目隠ししたベッドルームと書斎を設けています。ひと続きの空間は見通しがよく、LDKに広がりを感じさせてくれます。引き戸を閉めれば、ベッドルームは独立した空間に。ゲストが訪れたとは、プライペートを見せないようにちょっとした配慮がなされていることもポイントです。

ベッドルームと書斎は、本棚でゆるやかに間仕切り。棚の背面はつくらず、ベッドルームで過ごしていても、窓の景色を眺められるようにしています。細かいところで言うと、ブライ ンドを天井に直接取り付け、窓を大きく見せるような工夫も。

まざまな視覚効果を駆使したワンルームは、狭い部屋を広く見せるための参考になりそうです。

〈狭い部屋を広く見せるコツ6〉壁で目隠しする

ちょっとレベルの高いテクニックです。

もし、空間の一部が壁に遮られていて見えないとしたら、どうでしょう。「あの赤い壁の先には、ものすごーく広い部屋があるんじゃないか」とか「隠し部屋があるのかも?」なんて想像しちゃいますよね。そのイメージにとらわれたら、最後。実際に大きな空間があるような思いに駆られ、その先をのぞいてみたくてウズウズするはずです。

壁であえて空間をかくすことで、狭い部屋に広がりを感じることができます。

まとめ

いかがでしょうか。

狭い部屋を広く見せたい! という場合は、こうしたテクニックを使ってみましょう。

・淡い色で統一する(モノもごちゃごちゃ置かないように、余白も大切)
・扉や間仕切りをガラスにする(見通しをアップすることが大切)
・長手方向を強調する(ゲストに「長い!」と思わせたら合格)
・別の空間とのつながりを見せる(隣のデスクをちょっと拝借…の要領です)
・空間をワンルームのように使う(1人暮らしの方はおすすめ)
・壁で目隠ししてみる(上級テクニック!設計士にご相談を)

とくに増築ができないマンションには有効です。

ただし、お住まいの形状や状態によってできるととと、できないことが違います。リノベーション会社の設計士など、専門の人に相談してください。

マンションや一戸建て、二世帯住宅やビルなど、建物別にリフォームデザイン実例を掲載しています。大胆な間取り・デザイン変更で、新築以上の価値ある住まいに。

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