減築リフォームが急増!?知られざるメリットとは | リノベーションスープ

  1. リノベーションスープ
  2. リノベのこと
  3. 減築リフォームが急増!?知られざるメリットとは

減築リフォームが急増!?知られざるメリットとは

減築リフォームが急増!?知られざるメリットとは
減築リフォームで暮らしやすく craft

減築するときって、どんなときだと思いますか?

たとえば、リフォーム費用を住宅ローンで借りようとしたら建ぺい率オーバーでできなかった、という方がたくさんいます。

「30年のうちに用途地域が変わって、建ぺい率オーバーに」
「増改築を繰り返していたら、いつの間にか…」

さまざまな理由を並べ立て、いくら金融機関に泣きついてもムリです。こういった場合、諦めるしかないのでしょうか?

たった一つだけ方法があります。それが減築です。

最近ではこういった事情からも、減築リフォームをするケースも少なくありません。

減築で住宅ローンの申請が通った実例

減築リフォームするなら craft

こちらは、築40年の木造建築。おじいさまから譲り受けたという、思い出のあるお住まいです。

ただし、敷地いっぱいに建物が建てられており、建ぺい率はオーバー。念のため言っておきますが、新築当時は適法だったんです。しかし、時代の流れとともに用途地域が改正され、いつの間にか既存不適格に。決してこの住まいは悪くない。なのに住宅ローンの審査は下りない。

というわけで、減築リフォームを行うことに。手前にせり出していた部分をセットバックし、すっきりとしたのがおわかりでしょうか?見た目もかなりフラットでクールなイメージになっていますね。道路側にあった玄関は、駐車場の奥に移動。お子さまたちも、安全に出入りできるようになりました。

もちろん、住宅ローンも無事に借り入れができたようです。

減築したから狭くなったんじゃないか?

大丈夫です。細かく分かれていた間取りを、ゆとりのある3LDKに変更。陽当たりのよい2階にLDKを移動し、リビングとダイニングをななめにレイアウト。視覚的な伸びやかさを演出しています。

減築=狭くなる、というわけではありません。プラン次第では、「かえって広くなったように感じる」という方もいるほどです。

減築で中庭をつくった実例

減築リフォームが急増!?知られざるメリットとは
減築リノベーションするならcraft

たとえば、こちらのように住宅密集地にあるお住まい。

隣家が密接しているうえ、正面は交通量の多い道路。陽当たりと風通しが悪く、周囲の視線や外音も気になります。けれど「暗い1階に、光と風を取り入れたい! 」という強い願いが。

ということで、減築でフロアの中心に中庭をつくりました。

中庭からは、自然光と風がふんだんに届きます。上部は吹き抜けになっているため、どのフロアも中庭に面し、自然と中庭の緑が視界に入ります。ふつうに考えると、減築したぶん、邸内は狭くなります。それなのに、かえって広く感じる。中庭によって明るさと開放感が生まれたからです。

窓を開けっ放しにしていても覗かれる心配がない、というのも、中庭の大きなメリットですね。プライバシーを守りながら通風・採光を確保することができました。

減築によって、住宅密集地の暮らしにくさを払拭した実例です。

減築が向いている人は?

では減築は、どのような人に向いているのでしょう?

〈既存不適格だけど、住宅ローンでリフォーム費用を借り入れたい〉
既存不適格のお住まいだと、住宅ローンの審査が通りません。しかし減築により、住宅ローンの借り入れができるようになります。

〈耐震性をアップしたい〉
耐震性をアップしたいなら、2階の減築がおすすめです。平屋にするのがベストですが、2階の一部を減築するだけでも1階の壁にかかる負担が減り、耐震性がアップします。

〈通風・採光をアップしたい〉
先ほどご紹介した中庭もそうですが、減築すると隣家との距離が生まれ、風通しがよくなります。また、2階の一部を減築することで、1階のLDKに自然光が届くようにも。計画的に減築を行えば、通風・採光が格段にアップします。

〈庭や駐車場がほしい〉
「庭が欲しいな」「吹き抜けがあったら」と思っている方。減築して生まれたスペースに、吹き抜けや広いテラス、駐車場や庭をつくることができます。

〈コンパクトに暮らしたい〉
子供が独立して2階は空っぽ。「LDKと寝室以外はほとんど使わない」という方は多いのでは? また高齢になると、階段の上り下りが負担でますます使わないように。思いきって2階建てを平屋に減築すると、ワンフロアで部屋間の移動がラクに。コンパクトに暮らせます。

〈固定資産税を減らしたい〉
固定資産税は延床面積と比例します。つまり、減築で延床面積を小さくすれば、固定資産税が少なくなります。

減築が向いていない人は?

〈部屋が足りない〉
「子供部屋が欲しい」「書斎が欲しい」とお考えの方は、減築は向いていません。ただし、ローンの都合上、減築せざるを得ない場合もあるでしょう。そのときは、リフォーム会社のプランの工夫にかかっています。天井を上げたり、壁を抜いたり、ガラスで見通しを高めたり。「小さくなったけど、広く感じる」ようなプランを考えてくれる、設計力のあるリフォーム会社を選びましょう。

〈費用と工期をかけたくない〉
建て替えよりは低コストですが、減築はやはり大規模なリフォーム。内部のみのリフォームと比べると、費用と工期がかかってしまいます。

まとめ

いかがでしょうか。

〈減築のメリット〉
・減築すると家の掃除がラクになる
・減築すると移動距離が少なくなる
・減築すると耐震性がアップする
・減築すると通風・採光がアップする
・減築するとバルコニーや庭をつくることができる
・減築すると固定資産税が減る

「減築すると、家が狭くなりそう」と心配している方もいるかもしれませんが、”家はただ広ければいい”というわけでもありません。移動がしやすかったり、風通しや陽当たりがよかったり、ゆったりとしたバルコニーや庭があったほうが、快適なこともあるのです。

減築する方は、自分に何が必要かをきちんと知り、身軽に暮らしている方が多いようです。減築するかどうか迷っているなら、まずはどんな暮らしがしたいか? をしっかりと考えてみましょう。

SHARE ON
クラフト LINE