「ホームバーがあったらな…」と思うコトはありませんか? お酒がお好きでバー通いが多い方なら、なおさらですね。最近、リノベーションでも自宅にホームバーを設ける方が増えています。
一部屋に専用のスペースをつくる、キッチンを兼ねたバーカウンターにする。目的や過ごし方によって方法はさまざまです。これから、ホームバーを設けるいくつかの方法と、素敵なインテリアをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
「ホームバーではお酒が10倍おいしくなる」はホント?
トランペットが奏でるメロウな音楽、静かな微笑みと、グラスに落とす氷の音。隠れ家的なバーで飲むお酒は、格別な味がしますよね。
1人で飲んで自分と向き合うのもよし。友人とたのしいお酒を飲むのもよし。こちらの気分でいかようにも感情を包み込んでくれる場所が、バーです。
ホームバーの魅力は、自宅でその雰囲気をたのしめること。仕事で遅くなった夜も、寝る前にちょっと一杯。疲れがいっきに飛んでいきそうですね。
「ここで飲むお酒は、10倍美味しい!」
そう感じることができたら、ホームバーは大成功です。
ホームバーの家具はどうするの?
ホームバーで気になるのが、家具ですね。海外の映画に出てくるような、アンティークの重厚なバーキャビネットもステキです。
しかし、もしこれからリノベーションのご予定があるなら、バーカウンターを造作してみてはいかがでしょう。
お持ちのワインセラーに合わせたカウンター、ボトルのサイズに合わせた酒棚、グラスを並べるショーケースや、グラスラックなども計画しましょう。それらがインテリアとしてホームバーの趣を深めてくれます。
ホームバーのインテリア実例
〈case1〉行きつけのバーのように親しみやすく
「バーカウンターが欲しい」
お酒と音楽をこよなく愛するお施主さま。これはだけは絶対に譲れない条件でした。
そこで、キッチンに古材でバーカウンターを造作。お腹をすかせた仲間のために手料理を並べてもゆとりの広さ。奥行き・幅ともに、たっぷりとしたサイズです。
上部には、梁型に合わせて設計したグラスラックを設置。ミリ単位の間隔にこだわり、大きなグラスを掛けても整然と見えるように。梁をまたいで造作したため、左右に収納できることもポイントです。
棚にお気に入りのボトルを並べると、行きつけのバーのような親しみやすさが生まれます。
〈case2〉静かに語らうラウンジスペース
大人の気分を誘う、和モダンのホームバーをつくりました。
和の趣を意識したオリジナルのバーカウンター。コンパクトサイズのシンクとビルトインの冷蔵庫を備えています。その下にはワインセラーのためのスペースを。シックなウォールナットにより、上質な家具のような重厚感が。壁をフカしていぶし銀のような特殊塗装を施し、間接照明を仕込んで奥行きを感じられるようにしました。
ショーケースのように煌めくグラスケースには、コレクションしたグラスを並べて華やかに。下がり天井でフレーミングし、バーらしさを強調しています。
家族やごく親しい仲間とウイスキーでも飲みながら語り合いたくなるような、静かな空間です。
〈case3〉大人が夜ごと集うバーラウンジ
ゲストが多い方は、大空間にホームバーを設けてみてはいかがでしょうか。
床は大理石のトラバーチン、壁は割肌の天然石、そしてバーカウンターの天板はサイルストーン(天然水晶)。壁と天井は2色で構成し、壁をフカして凹凸をつくり間接照明を入れました。モダンでとびきりゴージャスな空間に、初めて訪れたゲストも驚きを隠せません。
地下1階のため、大音量で音楽を聴いても、楽器を演奏しても、大騒ぎしてもOK。朝まで思うがままに、賑やかなお酒をたのしめそうです。
まとめ
ホームバーの魅力についてご紹介しました。バーのテイストもさまざまで、理想のバーのイメージは、それぞれお持ちだと思います。
たとえば、
銀座の老舗バー〈ルパン〉のようにオーセンティックで懐古的な空間。
パークハイアットの〈New York BAR〉のようにスタイリッシュで眺めのよい空間。
そのほか、中目黒にあるようなカジュアルなカフェバーや、京都や金沢を思わせる雅趣あふれるバーなど、リノベーションではお好みのイメージでホームバーをつくることができます。
みなさんは、誰とどのようにお酒をたのしみたいですか? どんなバーよりもおいしいお酒が飲める空間をつくってみましょう。