〈アウトドアリビング〉へのリフォームが人気です。
リビングとつながり、気軽に行ったり来たりができるバルコニー。リビングとひと続きのセカンドリビングとして、空間を伸びやかにしてくれることもメリットです。
アウトドアリビングは、とくにこれからの季節も活躍しそうな予感。今回は、アウトドアリビングをリフォームで設けた施工例をご紹介します。
(作成日2018.4.28 更新日2021.4.3 )
アウトドアリビングの施工例/戸建て
比較的アウトドアリビングを設けやすいのが戸建て。お庭にウッドデッキを張るだけでもアウトドアリビングになりますね。お庭がなくても大丈夫。2階のバルコニーや屋上のルーフテラスにも、アウトドアリビングはつくれます。リフォームでアウトドアリビングを設けた施工例をご紹介します。
〈戸建てのアウトドアリビング実例1〉陽当たりの良い2階にウッドデッキ
こちらは2階のバルコニーにアウトドアリビングを設けた施工例です。
2階のリビングとはひと続きのためアクセスがスムーズ。週末はお子さまたちとランチやバーベキューをするなど、日常的に使えそうです。まさにセカンドリビングですね。
しかし都心の戸建てで気になるのが、隣家の視線。そこでウッドフェンスで視線を遮りつつ、風や光が通りぬけるように計画しています。都心でアウトドアリビングにリフォームする場合は、こうしたご近所への配慮が欠かせません。
〈戸建てのアウトドアリビング実例2〉リラックスした西海岸テイスト
広い庭に、リフォームでアウトドアリビングを設けた実例です。ウッドデッキはレッドシダーを白とグレーに塗り、西海岸テイストに仕上げました。
あえて床のレベルを替えて段差を設け、大人も子どももウッドデッキに腰かけてラフにくつろげるように。目隠しのためのフェンスの高さは、お隣のフェンスを基準とし、床のレベルに合わせて段階的に変化させるなど景観にもこだわりました。
よく晴れた日は、お子さまたちはアウトドアリビングでおやつを食べたり、ハンモックに揺られたり。街と暮らしにしっくりとなじむアウトドアリビングの誕生です。
〈戸建てのアウトドアリビング実例3〉内と外の境界線を曖昧に
コンクリートであまり使われていなかったバルコニー。ウッドデッキを張り、大きなアウトドアリビングを設けた施工例です。
リビング側の窓を全開放サッシに替えたことで、内と外がシームレスにつながるように。リビングがより開放的で伸びやかになりました。ホームパーティーに訪れたゲストは、リビングとバルコニーを行ったり来たり。
こちらも都心の住宅地のため、ウッドフェンスによって通風・採光を確保しつつ、ご近所からの視線をさりげなく遮っています。
〈戸建てのアウトドアリビング実例4〉夜の光を囲むように
家の中心にある中庭を、アウトドアリビングにして、もっと活用できるようにしました。
もともとの高低差を活かしてスキップルフロアにしています。段差をベンチがわりにちょっと座ることもできるように。間接照明を入れて横ラインを強調し、水盤を設けてライトアップ。夜になるとホテルのようにゴージャスな雰囲気が生まれます。室内からアウトドアリビングが眺めやすいように、窓を大きなFIX窓に変えたこともポイント。室内と屋内がシームレスにつながり、のびやかに。
アウトドアリビングの施工例/マンション
マンションこそアウトドアリビングがおすすめ。リビングとバルコニーにつながりが生まれ、広く感じられるからです。もちろんバルコニーは広ければ広いほどベスト。これから中古マンションをご購入の方は、「広めのバルコニー」にこだわって物件を探してもよいかもしれません。
〈マンションのアウトドアリビング実例1〉ラグジュアリーな景色をたのしむ
大きなバルコニーのある都心のマンション。ウッドデッキを張り、グリーンを置いてラグジュアリーなアウトドアリビングにリフォームした施工例です。
ところどころにスポットライトを入れて、夜のグリーンが素敵に映えるようにライティング。リビング・ダイニングからの眺めもゴージャスで、華やかなインテリアとしても機能します。
花火大会の季節には、たくさんのご友人がこちらに集まってくるとか。美味しいお酒をのたしめる、大人のアウトドアリビングです。
〈マンションのアウトドアリビング実例2〉暖炉を囲んでお酒をたのしむ
こちらはクラフトの新宿モデルルーム。築28年のタワーマンションをフルリフォームしています。バルコニーにはウッドデッキを張ってアウトドアリビングに。ちょっと殺風景な外壁の白いタイルを隠すため、壁にもウッドデッキを張りました。よりリアルなアウトドアの雰囲気を演出。
薪のいらないバイオエタノール暖炉を置けば、まるでたき火をしているような気分。仲間と炎を囲んで語り合ったり、お酒を飲んだり。都会の真ん中のマンションでも、アウトドアリビングは可能です。
〈マンションのアウトドアリビング実例3〉愛犬と一緒に過ごす
広いテラスのある1階のマンション。テラスにはウッドデッキを張り、アウトドアリビングとしています。
日差しを避けるなら、上部にはオーニング(日よけ)をとりつけるのがおすすめです。オーニングがあると夏でも過ごしやすく、また室内に取り込む風も涼しくなるという効果も。
芝生でたのしそうに走り回る愛犬を眺めながら、ゆったりと読書でも。そんな過ごし方ができるアウトドアリビングです。
アウトドアリビングをつくる時に気をつけたいこと
アウトドアリビングをつくるとき、いくつか気をつけたいことがあります。
●ウッドデッキはメンテナンスが必要
ウッドデッキの木材は紫外線で色落ちするため、年月が経つと見た目が悪くなります。定期的にオイルステインのような撥水剤を塗りましょう。人工木・樹脂木のウッドデッキは湿気などに強いものの、やはり紫外線でダメージを受けてひび割れることがあります。どのような素材でも10〜15年ごとにやり替えて新しくしましょう。
●家具は動かしやすいものを
暴雨や台風が来たら、さっと動かせるくらいの軽い家具を選びましょう。強い風で窓ガラスに当たって割れてしまう…なんて危険があるかもしれません。またアウトドア家具は耐久性が高いとは言え、何ヶ月も出しっ放しだと劣化します。今は室内と外の両方で使えるアウトドア家具がたくさん登場しています。よく晴れた日はリビングの椅子やテーブルを家族で外に運び出す、というスタイルがおすすめです。
●プライバシーに配慮して
せっかくアウトドアリビングでくつろいでいるのに、ご近所さんの視線があると落ち着きませんね。目隠しするようにウッドデッキを立ち上げるなどして、できるだけ外から見えないようにしましょう。
使いやすさは、アウトドアリビングの「間取り」次第!
アウトドアリビングで重要なのが間取りです。
どんなに広くてかっこいいアウトドアリビングでも、気軽に行き来できない場所にあるとあまり使わなくなるからです。極端なはなし、寝室側にアウトドアリビングがあってもほとんど使わなくなります。
おすすめしたいのは、LDKとひと続きのアウトドアリビング。
こんな間取りなら、ホームパーティーで人が増えすぎても「こちらのアウトドアリビングも気持ちがいいですよ」と案内できるし、作った料理を運びやすいし、お酒がなくなったら冷蔵庫にとりに行ける。つまり、アウトドアリビングがLDKの延長線上にあると、日常使いがしやすくなるのです。
アウトドアリビングの間取りは、ぜひこだわりましょう。
おすすめアウトドア家具プランド
ラグジュアリーブランドからも、上質なアウトドアリビング向け家具が登場しています。おすすめのアウトドア家具ブランドを2つ、ピックアップしてご紹介!
おすすめアウトドア家具ブランド1〈RODA(ロダ)〉
まずご紹介したいのが、アルフレックス ジャパンとりあつかいのアウトドアファニチャー〈RODA(ロダ)〉
〈RODA〉は1990年にイタリア北部ヴァレーゼで生まれ、当初から「IN and OUT」をコンセプトに、屋内でも室内でも同じように使うことができるアウトドア家具を製作してきました。屋内のリビングでも、アウトドアリビングでも同じように満足できる使い心地と美しさ。
たとえばこちらのソファ〈EDEN〉はゆったりとしたシートでリラックスさせてくれるシステムソファ。アウトドアリビングの形状や広さに合わせて組み合わせることができ、青く澄み渡った空を背景に堂々たる存在感を発揮します。大切なゲストをもてなすシーンにもぴったりなアウトドア家具です。
おすすめアウトドア家具ブランド2〈Paola Lenti(パオラ・レンティ)〉
「色彩の魔術師」とうたわれる〈Paola Lenti(パオラ レンティ)〉。イタリアを代表する高級アウトドア家具ブランドで、毎年ミラノサローネでも注目を集めています。
〈Paola Lenti〉の大きな特徴は、自然のなかで映える鮮明なカラー。まぶしいほどの太陽の下でも、ため息がでそうなくらい鮮やかで美しい色を発揮します。とくに海のブルーや緑のグリーンと相性がよく、葉山や逗子、熱海といった別荘におすすめです。アウトドアリビングをゴージャスに、華やかに彩りたいならおすすめです。
まとめ
マンションや一戸建てのバルコニーやテラスをアウトドアリビングにした施工例をご紹介しました。ヘーベルハウスのように新築時につくるのはもちろんですが、リフォームでアウトドアリビングを設ける方も増えてきています。
・床にウッドデッキを張る
・近所の視線が気になる場合はウッドフェンスを設ける
・リビングとの連続性をつくる
・上質なアウトドア家具をレイアウト
こうしたことに気をつけて計画すれば、間違いなく「やってよかった」と思うはず。
都会にいながら、キャンプに訪れたようなたのしい時間をもたらすアウトドアリビング。暮らしの中に取り入れてみてはいかがでしょうか。
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