中古マンションをリノベーションするとき、悩んでしまうのが間取り変更。
「具体的には、どこをどうしたらいいか…」
という方は多いのではないでしょうか。
そこでクラフトのリノベーション事例から〈人気の間取り変更〉をピックアップしました。リノベーションで実現した人気の間取りを、ぜひ参考にしてください。
〈目次〉
1位「 広いリビング」
2位「オープンの対面キッチン」
3位「ウォークインクロゼット」
4位「書斎」
5位「パントリー」
6位「広いバスルーム」
7位「SIC(シューズインクロゼット)」
8位「デスクカウンター」
9位「天井を高く」
10位「キッチン~洗面室がひとつながり」
〈1位〉「 広いリビング」のリクエスト率ほぼ100%
マンションリノベーションの人気の間取り変更1位は「広いリビング」です。
なんとリクエスト率は、ほぼ100%。
古い中古マンションは、リビングとダイニングが分かれていたり、リビング横に使わない小部屋があったり、リビングが縦長だったり…細かく別れた間取りがほとんどです。
そこでリビング・ダイニングの間仕切りをなくして開放感あふれるLDKにリノベーション。長い廊下を取り込んで、さらにLDKを広くするケースもあります。
家族のコミュニケーションを重視するファミリーが増えた今、「リビングは広く、個室はコンパクト」が主流となってきています。
〈2位〉「オープンの対面キッチン」は、もはやベーシック
マンションリノベーションの人気の間取り変更2位は「オープンの対面キッチン」です。
「料理中に子どもの様子を見守りたい」「夫とおしゃべりしながら家事をしたい」という家族愛に溢れた奥さま、「開放的な雰囲気で料理したい」というリラクシング嗜好の奥さまから多いリクエストが、こちら。
ただし、「何を見ながら料理したいか」を考えることも忘れずに。これによって全体のプランが変わってきます。
お子さまを見守りたいなら、キッズスペースに向けてレイアウト。
景色を眺めたいなら、窓に向けてレイアウト。
書斎のご主人さまとアイコンタクトをとれるレイアウト、というのも可。(これについては後述します)
〈3位〉「ウォークインクロゼット」を大きく&増やす
マンションリノベーションの人気の間取り変更3位は「WIC(ウォークインクロゼット)」。
WICはあるけれど、身動きできないほど狭かったり、部屋の角に斜めにあって邪魔だったり。「名ばかりWIC」は新築マンションでももちらほら。WICにおさまりきらない荷物が、残念なオブジェと化しているご家庭は多いのではないでしょうか。
最近では、各部屋からアクセスしやすい場所に大きなWICを設けて「ファミリークローク」とするケースも。意外とスペースが必要なWICは、一箇所にまとめるのもおすすめ。
ただし、いくら大きくても荷物が入りきらなかったら意味がありません。リノベーションの間取り変更時に、デザイナーに荷物の量を見てもらいましょう。
〈4位〉「書斎」は男のロマン? やっぱり根強い人気!
マンションリノベーションの人気の間取り変更4位は「書斎」です。
「他は妻にまかせるけど、書斎だけは欲しい」「子どもが独立したから、子供部屋を書斎に」というご主人さまが多数。テレワークが普及するずっと前から、書斎のリクエストはたくさんありました。変わってきたのは、場所。
書斎=静かな環境ということから、ベッドルームの横に書斎をレイアウトするのがスタンダードでした。しかし最近は、リビング横に書斎をレイアウトするケースが増えています。LDKと書斎の間を室内窓などでゆるやかに仕切り、家族の気配が伝わるように。
広いリビングやオープン対面キッチンしかり、リノベーションでは「家族とつながる間取り」が人気です。
〈5位〉「パントリー」は、スペースがあるならぜひ取り入れたい
マンションリノベーションの人気の間取り変更5位は「パントリー」です。
パントリーはキッチンサイドにある収納庫のことで、食品やお皿、フライパンなどなんでもストックしておけます。かなり雑多にしていても、引き戸を閉めれば見えません。パントリーがあれば、キッチンはいつもキレイな状態をキープ。急な来客にも対応できるし、とくに今の時代は買い溜めすることが多いため、あるととても便利です。
かならずウォークイン型である必要はなく、小さくても使い勝手はよし。キッチンまわりにスペースがとれそうであれば、ぜひ検討してみましょう。
〈6位〉「広いバスルーム」は心の贅沢
マンションリノベーションの人気の間取り変更6位は「広いバスルーム」です。
マンションはユニットバスのため、バスタブは1418サイズ(0.75坪)か、1620サイズ(1.0坪)。1418サイズ(0.75坪)のところがほとんどでしょう。
1418サイズは女性は肩まで浸かるのですが、男性だとちょっと肩が出てしまいます。ホテルでジャグジーに浸かりながら「うちもこれくらいバスタブが大きかったらな~」と思ったら。
バスルームのレイアウトを変えて、スペースを広げることをおすすめします。
配管や排水ルートがうまくとれれば、窓際にバスルームをレイアウトすることも可能。換気もできるし、夜景を眺めながらの入浴も。リノベーションなら、ホテルのように贅沢なバスルームをつくることができます。
〈7位〉「SIC」があれば、玄関はいつでもすっきり
マンションリノベーションの人気の間取り変更7位は「SIC(シューズインクロゼット)」です。
マンションのアルコープに自転車やベビーカー、ゴルフバッグ…。ご近所の方にもあまり印象はよくありません。外出に必要なアイテムはSIC(シューズインクロゼット)にすべてしまって、玄関まわりをすっきりさせましょう。
ハンガーバーを取り付けてコートをかけられるようにすれば、出かけるときの身支度がスムーズに。靴のまま入れる土間なので、汚れたサーフボードやキャリーケースもここに。靴はもちろん、何でもしまえる納戸として大活躍します。
〈8位〉「デスクカウンター」は、家族で使えてコスパよし
マンションリノベーションの人気の間取り変更8位は「デスクカウンター」です。
リビングやダイニングのかたわらにあるデスクカウンター、実はとっても便利です。
ご主人さまがお仕事をするとき・奥さまが調べ物もの・お子さまがリビング学習というように、家族みんなで使うから「コスパがよい」と言えるでしょう。
もちろんリビングに市販のデスクを置いてもよいのですが、インテリアに統一感を出すならやっぱり造作や家具オーダーがおすすめ。デザイナーが、インテリアに合わせた素材やデザインを提案します。これこそリノベーションの醍醐味です。
PS(パイプスペース)の凹凸にデスクカウンターを設けると、デッドスペースがなくなるというメリットも。マストではないけれど、つくって後悔なし!のデスクカウンターです。
〈9位〉「天井を高く」すると開放感がグンとアップ
マンションリノベーションの人気の間取り変更9位は「天井を高く」。
最近のマンションは天井高が2500~2600mmというケースが増えてきましたが、少し前に建てられた中古マンションは2400mmという場合が多いようです。
天井にはダクトや梁があるため、それを避けながら上げることになります。しかし、上げられる部分を上げるだけで、開放感はかなりアップ。最上階だと、通常よりもかなり高くできるラッキーなケースがあります。
ただし、天井を高くすると梁が悪目立ちしていしまう場合も。ルーバーを入れるなどの工夫が必要になるため、デザイナーと相談しながら進めましょう。
10位「キッチン~洗面室がひとつながり」の動線で、家事がスムーズに
マンションリノベーションの人気の間取り変更10位は「キッチン~洗面室がひとつながりの動線」です。
キッチン~洗面室~バスルームとつながる間取りで、家事が劇的にスムーズになります。料理をしながら洗濯をしたり、子どものお風呂やハミガキを見たりと「○○しながら家事」ができるように。家事効率を重視する、共働き世代に人気の間取りです。
ただしキッチンの横にパントリーがあると「キッチン~洗面室が直結」の動線がとりにくくなります。プラン的に実現できないケースもあるため、こちらもデザイナーと優先順位を決めましょう。
まとめ
マンションリノベーションで人気の間取り変更ベスト10をご紹介しました。
今回の調査は、「リクエスト」ではなく「実際に実現した間取り」です。相談時にいただくたくさんのリクエストをもとに、デザイナーとお客さまが話し合い、紆余曲折あり、優先順位をつけた上で取り入れた間取りとなっています。ただし、マンションの柱や梁の位置によって希望通りの間取りにできないケースがあることは知っておきましょう。
つまりすべての理想を実現するのはむずかしく、一人では簡単には決められないのが、マンションリノベーションの間取りなのです。
「WICが欲しいと思っていたけど、壁面収納で十分だった」「書斎じゃなくて、リビングデスクでいいかも」という場合もよくあります。リノベーションのデザイナーと一緒に「ほんとにこれが必要か?」ということを考えながら、限られたスペースを有効活用していきましょう
フルリノベーションによる、大胆な間取り変更が得意です。たくさんのマンションリノベーション事例を掲載しています。実際にマンションリノベーションした青山・新宿・自由が丘のモデルルームで、見学会開催中。