マンションを買ってリノベーション。「新築マンションを探していたけどピンとこなかったから」「希望のエリアに新築マンションが見つからなかったから」などさまざまな理由がありますが、中には「はじめから新築マンションは考えていなかった」というきっぱりとした声も。しかも、このように答える人が少なくないことに驚きます。
「マンションリノベーションのどこがいいの?」
「やっぱり新築マンションよりも満足できるの?」
今回は、人が新築マンションではなく、中古マンションを買ってリフォームした理由に迫ります。
リノベーションのきっかけは、誰にでもあり得ること
マンションをリノベーションをした人に”きっかけ”を聞くと、以下のような答えが返ってきます。
「間取りが家族構成に合わない」
お子さまが生まれたり、子ども部屋が必要になったり、あるいはお子さまの独立で部屋が余ってしまったり。家族構成の変化に間取りがついていけない。これが大きな理由です。ライフスタイルや家族構成の変化は、どなたにもあり得る理由ですね。
また、これと同時にあげられる理由が
「デザインが気に入らない」
というもの。大衆向けにつくられたマンションで、あたりさわりのないデザインが採用されるのは仕方のないことです。「デザインが先か間取りが先か」は置いといて、「せっかくやるなら間取りとデザインを変えたい」とフルリノベーションを選ぶ人が多いです。
新築ではなく、中古マンションを買ってリノベする理由
これまで暮らしていたマンションを、上記の理由でリノベーションするのは簡単に想像できます。しかし世の中には、新築マンションを買えるのに、あえて中古マンションを買ってリノベーションする人がいるのも事実です。
〈理由1〉新築マンションよりも選択肢が多く、希望のエリアに見つけやすい
都心の中古マンションの供給量は、新築マンションよりも圧倒的に多いのはご存知のとおり。不動産経済研究所の調査によると、16年の首都圏新築マンションの供給量は前年を11.6%下回りました。一方で、中古マンションのストックは増えています。つまり、中古マンションのほうが広さ・価格ともに選択肢が多いということです。
それに加えて、中古マンションのほうが新築マンションよりも比較的よい場所に見つけやすいというのも理由の1つ。デベロッパーは駅近や高台といった好立地からマンションを建てていきます。最初に建てられた(=古い)マンションほど立地がよい…というのは納得できますね。
〈理由2〉リノベーション費用を含めても、新築マンションよりお手頃
物件によりますが、同じ条件で新築マンションと中古マンションを比べた場合、中古は新築よりも安くで購入できます。もちろん築年数が古ければ古いほど安い。築1~2年の築浅マンションですら新築時より1~2割は安くなっています。(人気マンションは新築時より高騰していることもあるため、一概には言えませんが)
中古マンションはリノベーション費用を含めても、新築マンション購入の2/3~3/4程度に抑えることができると言われています。
〈理由3〉好きな間取りとデザインにできる
「新築マンションを探したけど好きな間取りじゃなかった」「デザインが家具に合わない」という声もよく聞きます。そこで選択肢の1つとなるのが、中古マンションを買ってリノベーションすること。フルリノベーションなら間取りもデザインも変えられます。物件を”箱”としてとらえ、立地や予算などのシンプルな条件で選べばよいのです。
家族構成やライフスタイル、またお持ちの家具や絵画に合わせた住まいをつくりましょう。
マンションを買ってリノベーションした事例
マンションを買って、クラフトでリノベーションした事例をご紹介します。
〈case1〉子どもが生まれたから広いマンションに住み替え
お子さまの誕生をきっかけに、同じマンションのより広い住戸に住み替えることになったご夫婦。
リノベーションプランのコンセプトは、〈お子さまの見守りやすさ〉と〈家事・生活動線〉です。キッチンはリビングと和室の間にレイアウト。キッチンに立つ奥さまからは、和室で眠ったり、リビングで遊んでいるお子さまの様子がわかるようになりました。
また、玄関~キッチン~リビングを回遊できる家事動線、寝室・浴室・WICが一直線に並ぶ生活動線もポイント。忙しい奥さまの家事や身支度の時間を短縮するのに役立っています。
ただ好みを追求するのではなく、家族構成やライフスタイルに合った間取りにリノベーションすることが大切です。意外とインテリアが好きな人ほど、見失いがちかもしれません。
〈case2〉子育て卒業したから、駅近マンションに住み替え
お子さまが独立し、夫婦2人の暮らしをたのしんでいるご夫婦。
これまで暮らしていた一戸建てから、都心の駅近に眺めのよいマンションを買ってリノベーションしました。しばらくはセカンドハウス、ゆくゆくはこちらを本邸に。独立したお子さまのお住まいが近く、いつでも会えることもうれしいポイントです。
大きな収納を軸にして、リビングダイニング~キッチン~浴室~寝室とゆったり回遊できるムダのない間取り。夫婦の好みに合わせ、ウォールナットや大谷石といった趣のある素材を使いシックにまとめています。子育てを卒業したご夫婦が、こうした静寂なお住まいで暮らすのもステキですね。
〈case3〉別荘が欲しいから海の近くにマンション購入
いつもは都心のマンションで過ごしているご一家。
『週末に家族や友人と過ごす別荘(セカンドハウス)が欲しい』と、築38年のマンションを買ってリノベーションすることにしました。
購入したのは、海のすぐ近くの眺めのよいマンション。できるだけ壁をなくし,天井を上げてゆったりとしたイメージに。R(曲線)を描いた開口部、厚い壁にパステルブルーの珪藻土、アンティーク調の梁。お好きなアンティークテイストに、リゾートらしい開放感をプラスしています。
小さなお子さまとたくさんの思い出をつくることができそうです。
まとめ
人がマンションを買ってリノベーションするタイミングと、その事例をご紹介しました。
マンションリノベーションが選ばれるのは、価格的な理由からだけではないことがわかります。どちらかと言うと「この場所で暮らしたい」「こんな間取りが理想」など、住まいへの特別なこだわりから、はからずもマンションリノベーションをすることになった人が多いようです。
間取りとデザインを好きなようにできる、マンションリノベーション。このメリットを最大限に享受し、オリジナルの住まいを手に入れてみてはいかがでしょうか。
マンションリノベーションの事例を多数ご紹介しています。理想的なライフスタイルを、リノベーションで叶えてみませんか?
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